2023年8月11日金曜日

「39.1℃の体験と水害について」

  8月5日、帰省先でついに39℃台を体験、ちなみにこの日隣接する伊達市は全国一暑い40.0℃でした。まずいえることは、39℃は35℃とも37℃とも全く違うということです。とにかくエアコンをかけてだらだら過ごすほかなく、その後2日間も猛暑日だったため熱が溜まっていくようで、本当に炊事もできなくなってしまいました。というのは台所にはエアコンがなく、ちょっと行って調理準備をしては茶の間で涼む、それも無理になってまな板や食料品を茶の間に持ち込んで下準備をする、という状態になったのです。その日は何とか夕飯を作ったものの、翌日ははっきり無理と分かったので、兄と昼は外食し、帰りは夕食を買い込んで帰宅しました。普段音声で読書しながらする料理はさほど面倒でもなくできるのですが、この暑さではもはや思考は働きません。

 今夏の日本列島ではっきりしたのは、とんでもない猛暑と台風その他による水害です。以前から日本のあちこちで姿を見せてはいましたが、もう今後は「たまたま」被害に遭ったと言うことはできないでしょう。海水温が異常に熱いので台風は途轍もないエネルギーをもって膨れ上がるのであり、太平洋高気圧の張り出しで偏西風が押し返されほとんど動かないのであり、すべて科学的法則に合致した自然現象なのです。そして、ここしかないという通り道に日本列島があるから被害が起きるのです。台風からすれば文句を言われる筋合いはなく、気候変動により必然的に起こるべきことを示しただけです。これまで100年に一度と言われた被害でも、今後は海水温が高い(=温暖化)状態が止まらない限り、残念ながらこの程度の水害は毎年起こると考えるべきでしょう。

 広範囲に記録的な大雨が降り、甚大な被害をもたらした2019年10月の東日本台風は記憶に新しいことですが、この時首都圏を救ったのが首都圏外郭放水路(いわゆる「春日部の地下神殿」)と言われています。これは本当に有り難いことでしたが、今後さらに巨大化する自然の猛威を考慮すれば、これだけでは不十分ということもあり得るでしょう。果たしてどこまで首都圏を守れるのでしょうか。近年は線状降水帯の発生により同じ地域で長時間大雨となることが顕著で、総雨量が数百から千ミリを超えることもしばしばです。これが水害に対して十分準備できていない地方のどこでも起こるとなれば、小さな自治体では対処の使用がありません。現に今年7月の秋田における記録的大雨による被害からの復興は長引いています。毎年被害総額が兆に達する額となるようでは日本中が疲弊していくことでしょう。

 日本の水害は前提事項として覚悟する必要があるかも知れません。妙案があれば示して国民に呼びかけ、実行に移してほしいと切に願います。私はかなり暗い気持ちで意気消沈しながら、とりあえず水と食料の準備をして14日頃に来るという台風7号に備えるのみです。問題はちょうど台風来襲のころ通院の予定があるということ。これは「台風の中移動すること」と「通院をキャンセルすること」とどちらが命に関わるかという選択で、その日がいよいよ迫ってきたら決めなければなりません。。