2023年5月21日日曜日

「ちょうどよい街」

 選挙はいつも早めに不在者投票をすることにしている私は、先日、買い物がてらモールに行き、区議選の不在者投票をしました。その時の出来事で、隣のブースの母娘(母70代、娘40代くらいか)がボソボソ話していると、職員がすっ飛んできて「相談はなさらないでください」とのこと。「いえ、あの~、これ…母が名前を横書きにしてしまったと…」と、娘さんが説明すると、「枠の中に書いてあれば横書きでも大丈夫ですよ」と職員。しかし年老いた母は「間違えてしまった」と気に病んでいる様子。職員は、「僕が言いますから」とその場を収めていましたが、誰に何を言うのかは不明でした。それにしても、これほど厳格に、これほど真摯に投票行動を行う国民は珍しいのではと考えて、何だか笑ってしまいました。ほんと平和で有難い日常です。

 今回は区議選と市長選挙ですので投票は簡単。これまでの数年間のうちに全体として区政がよい方向に行っているか、あるいは駄目な方に向かっているかを考えればよいだけです。身の回りの事しか分かりませんが、私個人としては何の不満もなく、区政に関わる方々、また行政関係者は皆さん頑張って住みやすい区を目指しておられるように思います。

 私はもう人が多い所、混雑した場所は想像しただけで行きたくなくなりますが、週に一度バスを乗り継いで教会に行く時は、それぞれの一日の乗降客数が2百万人、3百万人という3つの駅近くを通ります。地下街を歩くだけでも人込みに負けそうですから、大きな街に住むことは考えられません。そこへいくと、今住んでいる街は自分にはちょうどいいサイズだとつくづく思います。お気に入りの広大な公園があり憩いの場となってくれる、歩いていける範囲にスーパーマーケットやコンビニがいくつもある、またモールもあって様々な用事を足すことができる・・・。最近は通りに面した歩道のそばに、生鮮食料品店やベーカリーもできたので楽しみが増えました。便利な都バスが自由自在に張り巡らされた東京では、時間さえかければ座れて疲れないバスの移動ができます。通院先で話した高齢の方も、「とてもラッシュ・アワーに電車に乗る自信はないので、バスで来ています」と言ってましたっけ。歩き、時々自転車、必要に応じタクシー代わりの都バスという環境で、これ以上何を望みましょう。地震さえなければ、年配者にとって東京は本当に住みやすい所です。