ラジオ放送を聞くようになってよかったのは、時間を有効に使えることです。ラジオのニュースは実に簡潔で必要十分のことを伝えてくれ、ラジオでの5分間はおそらくテレビの30分に匹敵する情報量です。さらにCMがないのでストレスフリー。TV音声も入るラジオもあるのでテレビを「聞く」ことはありますが、次のニュースの予告を流したかと思うとそれが出てくるのはCM開けてすぐではなくずっと後だったり、CMが終わったかと思うと前の番組の終わりの部分を再生してから始まったり、番組の後半になるに従ってCMが増え優にシャワーを浴びてくるくらいの時間はあったり・・・引き伸ばしと言うには度を越していてもう破綻しているとしか思えません。特にCM時だけ音量を上げるのはやめてほしい第一のことです。
古いものも含め東京だけで家にはラジオが6台になりました。ほとんど収集癖と言ってよく、ずっと以前にあまりに安価なので駄目元で買ったラジオも実に良い品で長持ちしています。なぜラジオが増えるかと言うと、チャンネルを操作せずに電源ONだけで聞ける局(AM、FMの特定の局など)を増やすためです。
①日立のポケットラジオ
性能はよいがいつのものか分からないほど古く、ダイアルを手で動かしながら自分でチューナーを合わせるタイプのラジオです。毎回チューニングするわけにもいかず、これはさすがに一つの局に固定して使うしかありません。一番よく聞くNHKラジオ第一放送に合わせてあります。昔のものなので複雑な機能を持つボタンがなく、電源ボタンは上方に飛び出た突起を押し込むだけでONになるため、周囲が暗くても確実に作動できる点が特に気に入っています。
②外国製小型ラジオ-1
十年くらい前に購入したTVも入るラジオで重宝しましたが、つい最近TVは主張できなくなりました。FMは大丈夫なのでこれも局を固定してあります。立てて置けるのが意外と大きなメリットです。
③外国製小型ラジオ-2
手のひらサイズなのに何故かコードで電源につなぐタイプのAM、FM、TVラジオです。テレビは+ボタンを押して一局ずつ変える仕様です。とりあえずチャンネル1に固定しています。
④パナソニックのポケットラジオ
TVチャンネルを一発で出せるボタンを備えたラジオです。もちろんAM・FMも聞けます。たぶん通勤中の方々に愛用されていることと思いますが、イヤホンジャックが側面についていることがデメリットかも知れません。誤作動しないようにとの配慮からか電源ボタンが押しにくいのが不器用な私には少し残念。立てて置けないので小さな菓子箱をくり抜いてスタンドにしています。
※小型ラジオというものは電池使用が基本で、これは節電の大きなメリットです。電池は太陽光パネルにつないで昼間充電しておけばよいからです。私の感触ですが、日本のメーカーのすごいところは乾電池の数が少ないところです。外国製のものは単四電池4本なのに、日本製は2本で済みます。
⑤ソニーの卓上サイズ録音機能付きラジオ
古いものですが、その場で、あるいは予約して録音できるラジオです。これは番組の中で短く流れるコラム的放送やテーマのある音楽放送を録音するのに役立ちます。毎日の放送時間が決まっている番組で、聞き逃しそうなものは予め録音予約しておきます。普段、単三電池4本で使っていますが、電池は相当長く保ちます。
⑥ソニーのポケットラジオ
日立とパナソニックのポケットラジオに対し、老舗のソニーはどんなものかと興味が湧きました。ソニーのラジオは私などにはラジオの値段とは思えぬほど図抜けて高価なので、中古を探して注文。やはり通勤のサラリーマンに特化したものだと分かりました。とにかく小さくどんな胸ポケットにも入るサイズ、かなり古いはずなのにノイズ・キャンセレーション機能でクリアな音声、チャンネル登録でボタン一発選局でき、上部に巻取り式イヤホンがある、何といっても単四電池1本でOKという驚きのエコ仕様・・・「さすがの技術力」と感心しました。最近のはワンセグTV音声も入るようですが、サラリーマンならどれほど高価でも欲しい一品かも知れません。
「ながら仕事」に圧倒的に有利なのは、「見る」より「聞く」方です。ラジオは家事仕事のお供に最適、AMにするかFMにするか、傍らの台に置いて聞くかポケットに入れて移動しながら聞くか、イヤホンして集中して聞きたいか等、選り取り見取りでサッと取り出し、電源を入れるだけ。さて、朝はFMでクラシックでも聞きましょうか。