りくの脚を鍛えなければとできるだけ外に連れ出すようにしています。といっても、りくは散歩大好き犬なので、行きたいと言ってきた時に「はい、はい」と出かければよいだけです。
先日はいつもはあまり行かない逆ルートで、対岸から上の橋まで一緒に歩きました。柴の子犬を連れたおばあさんに出会い、なんとなく話をしました。その子はまだ1歳3か月とのことで、とても活発な感じです。一方りくは堂々老犬の落ち着き。私が「おじいちゃん犬なんです」と言うと、おばあさんは「まあ、おじいちゃんなんですって」と子犬に向かって話し、「おとなしいんですね」と、りくの頭を撫でました。りくもおとなしく撫でられていましたが、その時急に子犬がガウり出しました。おばあさんが「あらっ、どうしたのかしら」と驚いているので、「やきもち焼いたんですよ」と教えてあげました。りくが大事なおばあちゃんの気を引いたのでムッとしたのです。りくは全く動じず(認知的問題のせい?)、おばあちゃんはまんざらでもない様子でした。
さよならをして散歩を続けながら、「りくはこれまでいろんな経験を積んできたなあ」と思い返しました。他の犬と出会って私が気をとられていても、りくがガウったり騒いだりすることは一度もなかったな。でもそう言えば、そばでちょっと悲しそうにしてたかも。人間でもそうですが、感情がすぐ外に出てしまう性向と、感情を内に秘めてしまう性向があるのは犬も同じです。内向的な犬でも、家族には何でも言って甘えてくるので、このくらいがちょうどいいのでしょう。