2020年7月2日木曜日

「医療機関への国の支援を!」

 現在東京都の感染者は一日50人程度であることが発表されていますが、夜の繁華街での感染者が多く、そういった生活習慣のない人にとってはコロナ感染は中休み的な状態になっています。地域によらず、昼のカラオケによる感染もあるようですが、コロナははっきりと「飛沫感染」のリスクが初めからわかっていますので、これは不注意によるものと考えられます。発話したり、歌ったりというのが最も危険な行為なのです。お好きな方には気の毒ですが、一人で行くか少人数で離れて行うかするしかないでしょう。

 一時は時短や営業時間の変更があったスーパーは平常に戻ってきましたので、今一番気になるのは病院です。定期的に通院している或る病院は、先日行ってみたところ患者がかなり減っていました。そこはコロナ患者の受け入れ病院ではなく、院内感染はもちろん職員にも感染者は出ていないのですが、私が見たところ患者は半減しているように思えます。早く終わるし、次の予約も入れやすいのでありがたいのですが、やはり考えてしまいます。もともと診察の必要のない人が感染症騒動で来院を控えているのならよいのです。風邪程度で病院にかかるのは日本くらいですから、不要な通院を控えることにより膨れ上がった医療費の削減につながるとしたら望ましいことです。しかし、心配なのは病院の先行きで、これまでの方式で出来上がっていた経営からすれば、急に収益が半分になるのは大変なことでしょう。

 私が通院しているもう一つの病院はコロナ患者受け入れ病院ですが、院内感染を起こさずに事態を収束させました。緊急の感染症対策に取り組み、「それでこそ病院」と思える見上げた態度だったと思います。しかし一方で、ここは入院患者が大量に退院して、大きな赤字を抱えることになりました。患者が病院を選ぶのはしかたのないことですが、コロナ患者受け入れを要請した国がここで何らかの赤字補填をせずにどうしようというのでしょうか。そうしなければ今後もっと致死率の高い感染症が流行しても、患者の受け入れをする病院はなくなるでしょう。支援の程度を見極めるのは難しいかもしれませんが、これは国にしかできないことなのでしっかり取り組んでほしいと思います。各国の医療体制があからさまになる中、日本は様々な観点から見てよく奮闘し、健闘したと思います。よいことばかりとは言えませんが、「自粛」でそれなりに済んでしまうこれほど民度の高い不思議の国はないでしょう。せめて国には「絶対に国民の命を守る」という気概をもって、医療体制の維持に努めてほしいと思います。