実家の茶の間の外に面した障子が破れていたので部分的に張り替える。以前は取り外して全面張替えをしたが、張り替え後にはまらなくなり父の助けを借りて入れてもらったことがあった。もう父はいない。そこは取り外しての張り替えは無理な場所なのだ。部分的張替えなので『巨人の星』っぽい雰囲気になるがしかたない。
靴下に穴があく。ほかの97%は無事なので修繕する。なぜかこういうものが捨てられなくなっている。
マンションのフローリングが浮く感じがする。ドリルで小さな穴をあけ、それ用の接着剤を流し込んで床下と接着する。ふ~ん、素人でも直せるのか。
外出するときポケットの多い服が便利なので、見えないようにポケットを付け足す。ポケットがあっても必要なボタンやチャックがない服(ポケット口が斜めになっていて入れたものが落ちそうになる箇所)にはホックをつける。
アコーデオン式の網戸が開閉に支障を来しているのでこれも修繕しないと。そもそもアコーデオン式の網戸の利点がよくわからない。下手したら開閉時に虫入るよね、ぶつぶつ・・・。
人生のほとんどはメンテナンスだなと思います。新しく作るより、日々壊れゆく事物を維持・管理するほうがどれほど大変なことか。私も時間がなかった頃は捨てては新しくし、ダメになってはすぐ交換し・・・を続けていました。メンテナンスがきちんとできる人は社会で信頼される人だと思います。メンテナンスの最たるものは人間関係です。忙しい時は物に関するメンテナンスは業者に任せてもよいのですが、人間関係はそうはいきません。ちょっと手を抜くとどんどんこじれて事態が悪化したという経験は誰でもあるでしょう。そしてそうなると取り返しがつかないことも多いということも身に沁みてわかっているのです。世の中がますますせわしなくなってゆく昨今、若い人は多忙すぎて時間がなく、年老いると時間があっても体力・気力がないというのは残念ながら世の常。現実世界のものは全て、放っておくと必ず少しずつ壊れていきます。この強大な力に立ち向かい抗いながら、日々ちょっとの時間を見つけ自分を励ましつつメンテナンスに取り組んでいくしかないようです。