用事でみえた町内会の方と話しながら、兄がいろいろと答えています。りくは春と秋の町内会の大掃除に監督者として参加していますし、また、空き家になっている隣家の庭を自由に行き来して、いつも町内を見渡しているので、町内会の一員として認知されているのです。
なるほど、犬の寿命は後ろ脚が決め手なのか。確かに、人間も二足歩行できることが長寿には決定的に大事に違いありません。りくの後ろ脚は非常に強いのです。特に朝一番の散歩では、気が急くらしくぐいぐいと力強く綱を引いていきます。私は同じ歩行速度で歩いているのですが、りくは綱がぎりぎり届く範囲内で、後方から前方へと忙しく移動しながら、くんくんし続けています。毎日チェックしなければならない場所もあるようで、どうしても立ち止まってしまう時は待っていてあげますが、それ以外は私の歩みを止めぬよう、りくはとても上手に歩きます。私がたまに少し遅れると、「ん?」と言うようにりくは振り返り、定位置に戻るまで待っています。まるで日本的気配りは柴犬のDNAにまで刷り込まれているのかと思うほどです。
りくはまだまだ健脚で安心していますが、先日私の持病の発作が出た時などは散歩に連れて行けず、可哀そうでした。また、私がいない時は短い散歩だけで一日中寝ているので、これも心配の種です。