コロナ疎開という語が話題になっていますが、毎月帰省している人を一緒にしてもらっては困るなと感じています。りくは私の不在が長引くとノイローゼ気味になるので、せっせと帰省しているのです。ところが、帰ってみると、普段は兄そっちのけで甘えてくるのに、今回はどちらかというと兄にべったり張り付いています。まさかボケたのではあるまいと思いつつ見ていると、さほどのことはありませんが、何とも言えない一呼吸の間が感じられます。そのほかに違和感を感じるのは動作が非常に緩慢なこと。散歩から帰って外につないで3分後くらいにドアをそおっと開けてみると、さっきと全く同じポーズでこちらを見ていたりするので、「大丈夫かな」と思わずぎょっとします。さて、こまめにチェックしている高速バス情報では、5月以降の予約見合わせもあるようで、本当に来月の帰省は無理かもなという悲観的な気分になっています。りくも「何かあった時、頼れるのは兄ちゃんだけ」ということを感じ取っているのかもしれません。
コロナの影響は思いがけないところにも及んでいました。4月の帰省中に行くはずだった恒例の狂犬病注射が延期になっていたのです。おそらく混雑に伴う人や犬の感染リスクからではなく、保健所がコロナ関連の仕事で忙殺されて、犬どころではないのでしょう。注射嫌いのりくはとりあえず喜んでいますが、「あとで必ずあるんだからね」と言い聞かせています。