ラジオをつけたら10食品群という言葉が流れてきました。また新しい栄養素の話かと思いながら、10の中身を考えてみました。「肉、魚、乳製品、卵、野菜は緑黄色野菜と淡色野菜に2分割とすると、あと4つか」というところまできて、普段自分が食べているものを思い浮かべました。「大豆製品、海草、ナッツ、あ~、ご飯というか炭水化物を忘れてた。これでどうだろう」と、自信をもって自分の答えを出しました。結論からいうと、最後の方が違っていたのですが、どうも納得できません。野菜は緑黄色野菜のみ、後半の5つは大豆、海草はいいとして、あとは芋類、果物、油脂類というのでもうビックリです。
油脂類と言うのは現代では摂取する気がなくても十分とれてしまうものですし、第一単独で摂取できないようなものは不適格ではないでしょうか。ご飯・パン類が無くてなぜ芋類? そこまで大事な食物なのか? 果物は毎日食べているがおやつのようなものと思っていたので、これを数に入れられるのなら有り難い! 野菜が緑黄色野菜だけでよいとはとても思えないし、ナッツは明らかに健康にいいのに・・・。いろいろと疑問はありますが、どうもこれは一人暮らし等で食欲がわかず、低栄養になりがちなお年寄りの救済策らしいと気づきました。10品目なら何とかなりそうだし、多分ご飯やパンは放っておいても食べるだろうということなのではないでしょうか。油脂類についても好意的に考えると、調味料や多少の外食、惣菜などの利用で自動的に摂取できたことになり、心理的な負担にならないことを狙っているのかもしれません。一つ確実に言えることは、以前、世の中の台所をあずかる主婦からほとんど料理をしない独り者にまで、食事に関するストレスを与えた厚生省の「1日30品目を」の指針よりはずっとよいということです。数が少ない分たとえたりない栄養素がある場合でも、「もう1品目増やそうかな」と思えますし、おそらくそれこそが大事なのでしょう。