なんとなく不調だった夏を過ぎ、会報の時期となって少ししゃんとしました。今回の担当ではなかったのですが、編集後記を頼まれていたのです。編集後記は編集した人が書くべきだと思うかもしれませんが、やったことがある人はわかるように、編集の実務担当者は、時間的にも精神的にもとてもそんな余裕はないのです。今年度は諸事情で三回の発行となった会報ですが、私に編集後記の順番が回ってきました。
今回編集を担当された方は初めての編集作業で大変だったことと思いますが、慣れない人なら普通尻込みしてしまうような仕事をやってくださったのです。これも取り掛かればすぐわかりますが、ワードはそもそも英文すなわち横書きで書くための仕様ですから、縦書き、それも三段組みの書式の編集は無理があるのです。不思議な現象がいろいろ起こり、私はそういうことにも多少慣れましたが、初めての方は助けが必要です。というわけで、私も少しお手伝いすることになりました。最初に行間や文字のポイントを確認すればよかったのですが、自分がやっていた時のルールに則って様子をみたところ、まだ一段分以上スペースがあるように見えました。私にとってスペースというのは原稿の文字数がオーバーする以上に恐怖です。挿し絵や写真を使うにも限界があります。そこで、今年6月に出された先生の御本『聖書 神の言葉をどのように聴くのか』の紹介をしてはどうかと提案してみました。ちょうど読んだところだったので記憶に新しかったのでしょう。それがよいという話になり、他の方に原稿依頼する時間がなかったので、自分が書くことになりました。最初は字数を気にせず要旨をまとめてみると1200字ほどになり、これを三分の一に縮めるとなると相当大胆に刈り込むというか、有り体に言えば書き直しでしたが、本の紹介というのは或る程度の字数がないと大変難しい者だと実感しました。極限まで字数を減らしましたが、結局六百字程度でゆるしてもらいOKをいただきました。
その後自分の早合点のため、行間や文字ポイントのルール変更を知り、当然スペースの量も変わり・・・という状況となり、自分なりに考えて(当然のごとく)迷走し、最終的に他の方のお考えにより収まるべき順当なところに落ち着きました。自分ではやるだけやってすっきりしましたが、つきあわされた方は大変だったかもなあと反省しました。最後のスペースに編集後記を入れて終了。事前に知らされていたので、ここはあっけないほどすんなり出来ました。この数日間は緊張に満ちたやり取りで、それまでのどよ~んとした眠りから覚醒した感じがします。とはいえ、ほぼ一週間他のことは何も手につかなかったので、一段落した今はやはり少し休みが必要です。