2017年8月14日月曜日

「渋谷なう」

 東名高速のどこぞで65キロの渋滞というニュースを聞くにつけ、帰省の時期をずらしてよかったと胸をなでおろしました。今年の大渋滞の原因は「山の日」にあると思います。「海の日」まではまだ勤めていたのではっきり覚えていますが、そもそも「山の日」はいつできたのか・・・と調べてみると、なんと昨年、2016年でした。たぶん他の方々も、なんだかわからないまま昨年を過ごし、今年が二回目の「山の日」だったはずです。8月11日と定められたこの日は、昨年は木曜でしたが今年は金曜です。大移動の出発が10日の夜に集中したのはもっともなことです。道路の渋滞もさることながら、サービスエリアの大混乱を思い浮かべてぞっとしました。

 というわけで、お盆の時期は東京で普段通りすごしました。日曜日、都心の道路は空いており、池袋、新宿を通って渋谷に向かう都バスはスイスイ進みました。朝はともかく礼拝後の昼時の渋谷や表参道は、普段はものすごい人出ですが、この日は心なしか人が少ないと感じました。最近明らかに増えたなと思うのは外国人、それも一目でそれとわかる欧米系の外国人です。前の週は37度の猛暑でしたから、「この人たち大丈夫かな」と思うほどでした。若い頃ヨーロッパを旅して印象に残っているのはユースホステルの制度で、ヨーロッパ各国の若者がバックパックを背負ってかなりの距離を歩くというスタイルで、相当な数の人々が見聞を広めている姿でした。最近日本でも見かけることがあり、あの頃は圧倒的に日本の片思いだったのに、旅行業界における日本の地位向上もここまできたかと隔世の感があります。

 私が唯一ひとりでも入れる渋谷の定食屋さんでは、ウェイトレスはほぼ全員東南アジアの方でおそらく留学生でしょう。流暢な日本語で問題なく仕事をこなしており、たまに知らずに来た客が日本語の質問に英語で「ノーマル」などと答えていると、笑いをかみ殺すのが大変です。東京は急速にコスモポリス化しているようです。