2017年5月24日水曜日

「庭の手入れ」

 帰省してまず驚くのは家の一帯が緑に覆われていることです。決して喜ばしい景観ではなく、「このままでは植物に侵食され幽霊屋敷になってしまう」と恐れるのです。ですから、帰省の翌日からまず取り組むのは草むしりです。朝一でりくと散歩に行ってから、涼しいうちに毎日小一時間もやっていますが、不在中に繁茂した雑草を取りきるのは至難のわざです。たまにうっかりして、ちゃんとした庭の花を抜いてしまったり、雑草かどうか迷うこともありますが、「急速に伸びるのは雑草」という基準で間違いないようです。人間界と同じで悪いものはまたたく間に増殖するのです。

 取った草を山にしてできるだけ乾燥させ、燃えるごみ回収の前日に袋に詰めてみたら12袋にもなりました。次の回収日にもまた12袋…、驚くべき量です。「12のかごにいっぱいになった」のが、五千人の給食でのようにパン屑ならよいのですが、雑草ではどうしようもありません。藪蚊の温床ともなる雑草はりくの大敵、これから夏に向かってその生命力が益々増大すると思うと、おちおち帰京もしていられません。今回はまだ芽が出たばかりの本の小さな草も抜いて様子を見てみるつもりですが、雑草でもまだ赤ちゃんのうちはちょっと可哀想にもなり、抜くのに一瞬ためらいが生じます。しかし、ここは心を鬼にして、来月の作業量を少しでも削減しないとこちらの身がもちません。