2017年5月11日木曜日

「火災保険」

 連休中にしてよかったことは、火災保険の見直しです。しばらく前に切れていたのにのんびりしていましたが、「最近火事が多いな」と気づいてハッとしました。以前は住宅ローンに付随していたところにしたので、ちゃんと調べて入るのはこれが初めてです。比較サイトで検索すると、それぞれの保険会社の加入者が感想や体験記を書いており、各人がそこに決めた合理的な理由を読んで、「皆さん、堅実に生きていらしてえらいなあ」と感心しました。それだけで疲れそうになったので、気を取り直し、とりあえず最低限必要な保障に絞ることにしました。火災とはまるで関係のない様々な災難に対応する保障が細かく決められているようで、必要な保障だけ選んで付けられるようになっています。私の場合、盗られる物がないので「盗難に対する保障はいらないな」などと、ざっくり考えました。

 ところが調べてみると、私はこういうことに全く疎いため、火災保険の常識に属することでも、これまで知らなかったことが多かったので、いくつか驚いた順に書いておきます。
1.地震で起きた火災は、地震保険に入っていないとカバーされない。
 今回、「とりあえず火事の時に保障されればよい」と考えており、何が原因でも火災は火災と思っていたので、これはびっくりです。地震保険に入っておかなければ、火災保険に入った意味は無い気がします。
2.「水災」という項目でカバーされるのは、床上浸水や土砂崩れのような場合である。
 「水災」と聞いて、台風で窓ガラスが割れ・・・といった事態を想定していただけに、ここでいう「水災」というのは、街中のマンションでしかも低層階でない場合、まずあり得ない被害だとわかりました。台風の被害のようなものは「風災」でカバーされるとのこと。したがって、この保障は心置きなく外すことができました。
3.火事はもちろん水濡れ等の被害も、他の部屋に原因がある場合でも自分で原状復帰するしかない。
 新潟県糸魚川市の大火で強調されていたのは、「火元がどこであろうと、延焼の賠償責任を負わない」ということでした。マンションの場合共用部分が原因の被害は、マンション全体で加入している火災保険でカバーされますが、何か起こるとしたら他の戸からである可能性が大きいでしょう。これは付加するのが賢明です。

 というわけで、ともかく「水災」だけ外して、個人賠償責任(他人に迷惑をかけた時の保障)を付ける方針で考えがまとまりました。あとはその路線で各社を比較し、パンフレットを送付してもらって決定。これでよかったのかどうかわかりませんが、保障年数は書いてあった中で一番長い10年にしました。一年換算の費用が安くなること以上に、もうこの件はできるだけ長く考えなくて済むからです。「保険料は払って、何も起こらないのが一番!」というのが保険の勘所だからこれでよいでしょう。