先日、山形の伯母の訃報が入り、兄と車で出かけ、納棺、火葬、通夜に行って来ました。日曜で礼拝を欠席しなければならないのは残念でしたが、緊急のことですからいたしかたありません。場所は鶴岡ですので、ほとんど東北横断の道のりで、初めて山形道を走りました。この日は快晴に近かったので助かりましたが、月山、湯殿山を越えていく山道は道路の両側が白い雪の壁のようになっていて、もし吹雪いていたらたどり着けなかったかも知れないと思ったことでした。
短い休憩を入れて片道3時間半の道のり、帰りは夜遅くとなりました。この日りくは13時間のお留守居、これまでで最長です。帰った時は大喜びで迎えてくれ、とにかく兄がトイレに連れ出しました。我慢していたのでしょう、粗相はなかったようです。予想していたことですが、用意していったお皿2杯分のご飯は、ほとんど手を付けられていませんでした。ただでさえ食が細いりくですが、家族がいないとさらに食欲が落ち込むのです。
その日は夜遅かったのですぐ休んで、まあ何事もなかったのですが、りくはなんとなく落ち着かない様子でした。翌日、起床は普段どおりでしたが、その後よく見ていると、りくに分離不安の症状が現れていました。一日中私に引っ付いており、トイレのドアを開けたらりくにゴンとぶつかり、「トイレまでついてきたのか…」という有様です。可哀想なことをしたなあと思いました。不安の症状はその日で治まりましたが、この出来事から、震災時に飼い主が引き取りに行けなかった犬たちを思い、胸が痛みました。