冬の散歩コースは気象状況によって変わります。だいたいりく任せです。雪が降ると、勝手口を出て土手へ上がる最短コースをとらず、りくは迂回する形で人や自転車の通れる道の方へぐいぐい引いていきます。雪があるのは同じなのですが、どうもりくは家の物置の屋根から積もった雪が落下する可能性を見ているようなのです。本当に利口な犬です。小道に出てから雪の降り具合や吾妻おろしの厳しさを見て危険と判断した時は(判断するのはりくで、私ではありません)、土手へは行かずに一般道へ向かいます。確かに早朝は車はほぼ通っていないので、その方がずっと安全です。普段行かない道を行くのも楽しそうです。家の中でも、太陽が出た日は障子を開け毛布等を吊るして干しますが、りくが外を見られる高さまでにとどめてもりくはすぐには来ません。上から干したものが落ちてこないか時間をかけて確かめてから、下の定位置に寝転んで日向ぼっこします。本当に用心深いのです。
しかし一方、まったく考えなしの行動をとることもあります。雪道のできた土手の道を往復して終わろうと思っていても、途中どうしても階段を降りて河原に行きたいと言うことがあり、その通りにすると大変なことになります。「ここ、降りられないでしょ」と言っても、ずぼずぼ雪にはまりながら降りて行き、次の上り階段まで雪漕ぎです。楽しそうだからいいのですが、普段の3倍くらいエネルギーを使います。最悪なのは犬の体重は支えられるが、人の体重は支えられない固さに凍った雪の場合で、りくは楽勝、私だけが疲れるというパターンです。散歩から帰るとりくはほぼ必ず一度は「家に入らない」と言うので、雪がどんどん降っている時以外はいったんつないで外におきます。でも5分もしないうちに「もう入る」と鳴くので、見ると頭の上に白いものを頂いていて、やはり寒いのでしょう。こんな感じでりくにふりまわされていますが、かわいいのですべてオッケーです。