2017年2月4日土曜日

「ささやかでもない楽しみ」

 朝、ジョギング&ウォーキングに行くとき、胸ポケットにICレコーダーを入れて旧約聖書を聞きながら出かけます。精読ではなく流し読みなのですが、それだけに何か引っ掛かることが必ずあります。結構な量をまとめて聞くので少し前に読んだ部分とのつながりに気づいたり、何度か読むうち以前はさっぱり理解できなかったことが少しずつわかってきたりします。帰ってきて知らない言葉を検索すると、これは本当に驚きなのですが、どんな小さいことでも調べている人がいるのです。聖書の用語を騙ったアニメやゲーム等のサイトがありますが(そうすることによって何かそれらしい箔でもつくのでしょうか)、そういうものには近づかなければよいだけで、真面目な研究者の研究成果や牧師さんの説教はとても参考になります。「毎日ゆっくり聖書を読んでいます」といった感じの一般の方の投稿も好感がもて、思わず「お互いがんばりましょう」と心の中で応援したりします。

 いつも不思議に思うのは、いつどこを読んでもなにかしら必ず初めて聞く話があることで、もっと不思議なのはよく知っている話のはずなのに、「えっ、これってそういう話だったの?」的な仰天話に変わることです。めったにありませんが、ときにいくつかの話がダイナミックにつながるという展開になる時は、しばらくそのビビビ感に打たれ、一瞬ですが何か見晴らしのよい山に登ったような気になります。こんなに不思議な本だとは思いませんでした。読むたびに違う発見があるので、この面白さに飽きるということはまずなさそうです。