「おっ、りく、速い、速い。」とおだてながら、家まで帰りつければ成功です。
しかし必ずしもうまくいくわけではありません。途中で、
「あれっ、何かおかしい。のせられているのでは。」(その通りです。)
と思い当たったかのように、はたと足を止めることがあるのです。りくが動かなくなるともう仕方ないので、「りくの勝ち!」ということにして、ゆっくり帰ることになります。とにかく頭がよく何でも覚えているので、同じ手がいつも使えるわけではないのです。
先日、春の風物詩、狂犬病の注射がありました。はがきが来たので東京に帰る日を1日ずらして行ってきました。ちょっと肌寒い朝、トイレ用品と念のため水やおやつも持って出かけました。道々、桜や水仙、ヒヤシンスをはじめ一斉に咲き出した路傍の花々を楽しむことができ、春の喜びを体いっぱいに感じられました。昨年と違う集会所に行ったのですが、近所の方の犬とすれ違い、「マルちゃん、早かったね。」とご挨拶しました。(なぜかこの二匹はお互い無関心。)
結構歩いてきたし注射もしたので、終わってからりくにおやつをあげたのですが食べません。「一刻も早くうちに帰りたいって感じですね。」と、獣医さんに笑われながら帰ってきました。