「姉ちゃん出かけるから、お留守居頼みます。お留守居はりくにしかできないんだからね。おうち守っててください。」
ドアを閉める時、りくは向こうで恨めしそうに見ている時もありますが、諦めて出て来ない時もあります。
私のいない間どう過ごしているのかは分かりませんが、たぶん大方寝ているのだろうと思います。私が東京にいる時は、りくは兄が帰るまで昼間10時間くらいひとりでいるのですから、6時間ほど家をあけても平気です。むしろ私がいると、りくは張り切って起きていて、昼寝をしないので寝不足になっているのです。
家に帰るとりくは大興奮で出てきて、それから「ずいぶん遅かったじゃないか。」と言わんばかりにワンワン吠えて抗議します。
「お留守居ご苦労様でした。がんばりました。お利口さんでした。」
と言って、すぐ散歩に連れ出し機嫌をなおしていただきます。