2014年12月9日火曜日

「りくの手術」


 「りくの診察券どこだっけ。」
兄から電話が来たのは2週間くらい前のことです。
「どうしたの。」
と聞くと、鼻の頭のできものが大きくなっているから医者に連れて行くとのこと。6月に定期検診に行ったときに気づいていればその時尋ねたのですが、夏ごろから何か出来ているなと気づき様子を見ていたのです。兄の話だと1~2ミリだったのが今は4ミリくらいになっているとのことで、私が帰省するまで待てないから獣医さんに連れて行くというのです。

 最初の日は血液検査だけで、悪性かどうかわからないが5日後に切除することになりました。ひょっとしたらマダニかもしれないと思ったのですがそうではないとのことで、マダニの方がまだよかったと思いました。例の柴犬のブログで、仲の良かった友達犬が悪性腫瘍になり安楽死させられた記事を読んだばかりだったので、気持ちがずーんと沈みました。

 血液検査は異状なく、兄の感触では獣医さんはただの出来物くらいの感じだったというのですが、切除したものの病理検査の結果が来なければまだわかりません。この日はりくは全身麻酔をされ、切除したものは直径6ミリくらいのもので、また麻酔をかけた時でもないとできないから、ついでに歯垢も取ってもらったとのことでした。手術は朝9時半ごろからでしたが、全身麻酔なのでりくは5時まで病院におり、兄はいったん帰宅してから夕方引き取りに行きました。

 帰ってからりくは、ふらふらしながら家の中を落ち着きなく歩き回っていたそうで、兄が私を探しているようだというので可哀そうで泣きました。夜は兄が一緒に寝ようとしたようですがりくが眠らないので、いつもと同じにしたとのことでした。りくの一大事に一緒にいてあげられなかったのは痛恨の極みです。りくに申し訳ないことをしたと思います。翌日にはほぼもとに戻ったと言っていましたが、会って確かめるまでは安心できません。2週間後の抜糸の時にはずっとついていて手厚く看病してあげなければと思っています。