2014年12月2日火曜日
「印刷外注の予行演習」
やっとトンネルの先が見えたと思ったら、あっという間にそこから出ていた・・・。何の話かというと、献堂式関係の書類作成の準備に関わることです。10月くらいから献堂式関係の準備が始まりましたが、広報としては案内状やプログラムの作成等の仕事があります。こういうことに慣れた人なら何でもないのでしょうが、私には初めてのことなので試行錯誤です。案内状は別の方が担当してくださるので、私はプログラムに集中することにしました。とにかく早めに取り掛かるのが肝要で、素案を作り、たたき台を元に意見を出し合い、改訂してしばらく寝かす・・・これを繰り返して何とか形になっていくので、十分な時間が必要です。
最初は印刷を外注する予定はなかったのですが、少し調べてみるとかなりリーズナブルな値段でできることがわかり、全部電子データで造れるならこれに限ると思い直しました。とはいえ、今までの経験からいって私の場合、初めてすることは大抵失敗するので、予行演習が必要です。そこでひらめいたのが、以前から作ってみたいと思っていた簡単なアルバム冊子です。記念品の候補であるクリアファイルも印刷関係なので、これも作ってみることにしました。一緒のところに頼めればよかったのですが、調査の結果それぞれ得意分野があるようで別々のところに発注することにしました。困るのは、こういうものはイラストレーターというソフトで作り入稿するのが一般的だということです。一度も使ったことのないソフトで、知り合いのグラフィックデザイナーの方に相談したところ、とても高価だしど素人がいきなり使いこなせるものではないことがわかりました。しかし、皆が皆そんな素養があるわけではないのですから、調べてみるとワードで入稿できるところもあることがわかり、その方向でやってみることにしました。
冊子の方はワードで作ったデータを、指示通りオフィスプリントというソフトで変換し、一つのフォルダに入れて圧縮して入稿。一番緊張したのは、一度しか出せないので、間違って別のものを送らないようクリックする時で、ちょっと指が震えました。クリアファイルの方は、冊子よりデザインの比重が高いせいか、イラストレーターで作成された完全データを入稿するよう求めているところがほとんどですが、「ワードやエクセルの場合、文字がずれたり色が変わったりすることがある。」と書かれているということはワードも一応受け取ってくれるということに違いありません。送ってみてダメならどうすればいいかアドバイスしてもらえるだろうし、費用を負担すれば修正もしてくれるはずと、思い切って入稿しました。結果、冊子の方は入稿してから4時間くらいで「データの確認終了、印刷に入ります。」のメールが、クリアファイルの方は約6時間後に修正なしで校了し、「解像度等これでよければ印刷に入ります。」のメールが来ました。納期は急ぎではないので7日後で発送日も書かれていました。
案ずるより産むが易しで、しばし放心状態でした。やればできるものだなと。実際どんなものになっているのかは見るまでわかりませんが、ともかく献堂式必需品の作成の目途がついてほっとしました。この3週間くらいはバザーの時期でもあり、事業所の発送もあって職に就いていた時のことを思い出すほどの忙しさでした。ただ不思議なことに仕事が重なることはなく、一つが終わると次が来るという感じでうまく流れていました。東京の自宅では必要なものが手近にあって働きやすく、また家事も手抜きで最低限のことだけすればよい(例えば床に埃がたまろうと本人さえ気にしなければ構わない)ので、とても仕事がはかどりました。勤めていた頃経験したような集中力で臨んだので1日の終わりはぐったりでした。福島ではそれなりに家事もあるし、りくが邪魔しに来るのでたびたび仕事が中断し遅々として進まなかったのですが、まあこれはこれでいいのだろうと思いました。