暑さのピークは過ぎたかと思っていたら、軽い熱中症になってしまいました。あんなに注意していたのに…と考えると、その原因は「猛暑が長すぎることにある」としか思えません。常に冷房をかけている程度のことではどうにもならないほど、体内に熱が蓄積したのでしょう。熱中症の原因として、夏になってからの気温の総和は大きな基準になるはずです。体温付近の暑さが持続し限界を超えると、体は様々な機能を失っていきます。他の病でもそうですが、私の場合は横になってよく眠ることで回復し、大事に至らず済みました。ただ、注意していたのにそうなったことが何よりショックでした。
そうこうするうち、今度は変形性膝関節症がひどくなり、今まで比較的軽かった方の脚が痛くて歩行がつらくなりました。これも原因は元をたどれば暑さです。6月くらいまではウォーキングにより大腿四頭筋を鍛えていたので無事でしたが、その後暑さで運動ができなくなり、膝に負荷が掛かったのです。暑さのせいでお風呂に浸からず、シャワーで済ませていたことも悪化の一因です。今のところ、ゆっくりなら割と歩けることもあるかと思えば、歩き出そうとした瞬間に「ギクッ」と飛び上がるほどの痛さに襲われることもあります。「飛び上がるほど痛い」というのは変形性膝関節症には不適当な表現で、実際は飛んだり跳ねたりを想像するだけで恐怖を感じる痛さです。
暑いと料理をする気になれないのもよくないのでしょう。一応栄養には気を付けているのですが、食欲もないのでとても作る気になれず、外食するか中食に頼るかといった情けない状態です。やる気のない時は無理せずやり過ごして・・・と自分を甘やかしていますが、ラジオで「面倒くさいは認知症へ一直線」と聞いて「前門の虎、後門の狼」といった気分です。でもあと5℃気温が下がって、湿度も20%くらいのさわやかな気候にならないと、到底無理だなと言う気がします。
加えて、農作物への影響も看過しえません。現在「令和の米騒動」と言われるコメ不足状態ですが、つい先日人に「お米ある?」と問われて通販サイトで検索してみると、「在庫切れ」が続出。在庫があるものも私の知らない銘柄ばかりで、値段も普段の2~3倍と見受けられました。確かにいくらコメ不足と言っても、「知らない銘柄のコメをいきなり十キロ買う勇気はないよな」とサイトを閉じました。他にも、きゅうりやトマトといった何でもない夏野菜が、収穫量が少ないのか、値が張るようです。
また、現在九州から日本列島を横断しつつある台風を見ても、初めの予想はもっと東寄りで、関東も上陸予想内にありました。現在は全く違う進路を辿っていますが、一週間ほど前に「台風直撃」を心配したクリニックから予約変更を打診するお電話をいただき、有難く思いました。台風の進行速度があまりに遅かったので結果的には必要なかったのですが、最近の台風の進路を予想をするのは誰にもできないことでしょう。
自力で動けない台風を押し上げて移動させる風がないため、進行速度が遅く降雨が何日も続くので、九州などは積算総雨量が過去最高の1000~2000超予想、台風から離れた東海、関東でも大雨・洪水警報が目白押しです。風も最初奄美辺りにいたころは一部建物倒壊レベルの60~70m/hという過去経験がない猛烈な強風でした。新幹線も最近よく止まる。以前はこんなことはめったになかった気がします。移動予定の人はスケジュールを立てるのが大変でしょう。人命が危ぶまれる状況で、他の生物、植物、農作物に影響がないわけがありません。「動かない台風」が常識になる時代、収穫の秋を前に心配を禁じえません。元をたどれば全て温暖化問題に行き着きます。これが解決する見込みは当面ないのですから、こんな夏が毎年続くのです。ラジオで誰かが「昔の夏はもっと楽しかった気がする」と言っていました。100%同意します。