2022年4月26日火曜日

「ラジオ体操再発見」

  ラジオ体操のことはずいぶん前に書きましたが、私はまだまだ甘かったのです。少し前からラジオを流してライブで体操するようにしたところ、「今までしてたのは何だったの」というくらい、違う体操をしていたことが分かりました。放送はラジオ第一で6時30分から、これを逃したらラジオ第二で8時40分から再放送があります。体操は朝しないと効果が低下する気がしますが、万一忘れても正午12時と午後3時にラジオ第二で聞くことができます。しかし、日曜も含めて毎日やっているのは、朝6時30分からのものだけです。それに「ラジオ体操の歌」は朝しか流れませんから、やはり朝のどちらかでやるのがよいのです。子供の頃はかったるいし恥ずかしいので歌など歌ったことがありませんでしたが、今は口ずさんでいる自分に気づきます。元気が無くても頭がボケボケでも、歌っているうちに元気が出てくるから不思議です。元気だから歌うのではなく、歌うから元気になるのです。

 ラジオから流れる指導者の言葉は実に的確な指示で体操の仕方を伝えてきます。私はラジオ体操第一の最初の動作を深呼吸だと思っていたのですが、「大きく背伸びの運動からです」と言うではありませんか。最初から間違っていたのです。脚を開くのか閉じるのか適当にやっていたところも、「足を開いて」「足を戻して」と知らせてくれるので、「おお、そうだったのか」と感心しきりです。ラジオ体操第二などは、「なんか跳ぶのが多かったような・・・」という薄い印象しかなく、半分ほどしか覚えていませんでしたが、ご指導のおかげでほぼできるようになってきました。「第一」と「第二」を通して考えても、同じ動作になるのは「第一」の最初及び最後から二番目の腕と足の運動だけ、あとは全く同じ動作はありません。実によく考えられた体操だと今さらながら感嘆しています。

 驚いたのは土曜日で、「土曜日はより正確に体操をしていただくために、詳しく解説します」との言葉とともに、体操に合わせながら詳細な説明の声が入ります。「腕は肩より上にならないように」、「前屈みにならないように」、「指の先までしっかり伸ばします」、「顔を上げ過ぎないように」、「体をねじって後ろに反らしながら」、「腕は体に巻き付けるように」、「顔は正面です」といった具合で、ほとんど向こうから見えているのではないかと思うくらい、私のできていない点を指摘してくるのです。もうびっくりするやら感心するやらですが、「だんだん分かってきたぞ」という感じです。

 子の体操においてはピアノ伴奏が大きな役割を果たしています。これがなければ体操自体つまらないものに感じられるのは確かでしょう。それぞれの体操の前に入るちょっとした肩、膝、首のほぐし運動の時に、季節にふさわしい曲(「歓喜の歌」、「春が来た」、「思い出」など)をアレンジ伴奏してくれることもあり、小学校で習った音楽が懐かしく思い出され楽しくなります。とにかく一日の中で、10分間をこれほど有意義に過ごせることはないと思えるくらい充実した時間です。さあ、今日もがんばるぞ。