だいぶ前ですが、池袋西武百貨店で買い物をしてスイカで支払おうとしてできないことがわかり、びっくりしたことがあります。日本有数のJR駅の駅ビルでスイカが使えないとは。西武がセブン系だと知ったのもこの時が初めてでしたが、それにしてもナナコしか使えないとは・・・。私はこのような囲い込みが好きではないので、以来西武で買い物をすることはほとんどなくなりました。西武を除けば、東京ではスイカ一枚で事足りますが、困るのは帰省した時です。福島のヨーカドー系のスーパーでは、ネット配達の決済はクレジット決済で問題ないのですが、店頭ではナナコしか使えず、ずっと現金払いをしていて面倒だなと思っていたのです。
私に一つ思い違いがあったのは、スイカ付きクレジットカードのようにナナコもクレジットに紐づけないと使いにくいだろうと思い込んでいたことでした。ネットバンキング的なものを極力避けている身としては、現在スイカをチャージするにはJR駅のヴューカードのチャージ機を使わなければなりません。JR駅を普段使わない人にはなかなか面倒なのです。しかし、月々のクレジットの決済書を見れば家計がすっきりまとまって見られるのでその点はとても便利です。これがナナコもとなると二本立てで面倒なことになりそうだなと思っていたのです。ところが考えてみれば、ナナコを単独で使えばほとんど現金の代わりですし、チャージはまさに買い物するセブン系のレジやそこここにあるコンビニの機械でできるのですから、この点の便利さはクレジットによるスイカのチャージとは比べ物になりません。東京でチャージしていけば、帰省先でATMまで現金を引き出しに行く必要もなく、カード自体を現金のように使えるのだとやっと気づきました。これは電子マネーを入れておく袋がもう一つ増えたような者で、とても安心です。
こうして私もナナコの軍門に下ることに納得し、カードの申請をすることにしました。その場で書ける視力が出ないだろうと思い、申請書をもらい立ち去ろうとすると、サービスカウンターの人が思いついたように、「あの、これに該当してないですよね」と言いながらパンフレットを差し出しました。シニアナナコと書かれており、「何歳からですか」と聞くと、その部分を指さすので見ればデカデカと年齢が書かれていました。思わず笑ってしまい、「該当します」と言ってそのパンフレットもいただいて帰りました。翌日、申請書を出してカードをもらい、前回の帰省時に使ってみましたが、とても便利でした。特にスイカのチャージ金額が減ってきて、しばらくJR駅に行く予定が無い時はナナコを中心に使えばいいのです。「これならもっと早く作ればよかった」と思った次第です。何でも早とちりはダメですね。