帰省する前日か前々日あたりに兄に確認メールをする時、りくの様子を尋ねることがあります。最近のは「涼しくなってご飯もバクバク食べてるし、わりと元気」というものでした。帰省して持って行ったおやつをご飯に混ぜてあげてみると、全部は食べないだろうと思っていたのに、すっかり平らげたのでうれしくなりました。しかし一方、「あれ、これまさか認知症じゃないよね」という思いが沸き上がってきました。人間の場合、ちゃんとご飯を食べたのに本人が「食べていない」と言って虐待を疑われるという話を聞くからです。
その後、りくの状態を見ていると、脳の満腹中枢は機能しているようで、お腹いっぱいになると途中でやめますし、散歩して帰って来て空腹を感じると残りを食べているので大丈夫でしょう。食の細いりくがたくさん食べてくれるのは本当にうれしく、脚を鍛えるために無理のない範囲でなるべく歩かせ、モリモリ食べてほしいと私も頑張っています。人間にとってずっと座っているのはよくないのと同様、りくも適宜外につないでなるべく立たせています。ご近所さんが通る時、「りくちゃ~ん」と声をかけてくださることもあり、りくは聴こえていないようですが、それでもあまり見えない目でそちらを見ているようです。少しでも外部の刺激があるのはよいことでしょう。ありがたいことです。