2021年7月3日土曜日

「紅春 182」


  もうずいぶん前から、りくのしっぽは常時ほぼ垂れているようになりました。しっぽをくるっと巻き上げておくにも体力がいるのでしょう。外に散歩に行く時は気が張っているらしく、見慣れた立派な巻き尾ですが、それ以外はへな~っと垂れています。老化現象ですから致し方ありません。

 先日、比較的涼しい日だったのですが、りくには少し暑かったのかコンビニまで行っての帰りが大変でした。歩きが非常にスロー。水を上げてもさほど飲まず、時々立ち止まりながらゆっくり歩いています。突発的なパニックや発作など何かあるといけないので、りくを抱いて帰ろうと思いました。十メートルほど歩いたところ、「自分で歩く」と言うので、降ろしてゆっくり時間をかけて帰ってきました。その後も元気でほっとしましたが、夏場はすぐ戻れるくらいまでの散歩にしないとだめだなと思いました。

 一方、りくが弱っているわけでもない現象もみられます。朝は依然として3時くらいから断続的に散歩をせがみに来ますし、実際外に連れ出すと、引き綱はピンと張り、こちらが早足で着いていかねばならないほどの速さで進んでいきます。散歩はりくの一番の楽しみです。ところが下の橋までの一周が終わりかけ、家路につく時は歩みが急に遅くなります。道草を食いながら時間稼ぎをし、帰りたくない様子がありありです。老獪な戦術です。昔からなかなかの策士でしたが、いっそう年季が入ってきているようです。