状況に合わせてたちどころに的確な判断ができる人を見ると、本当にすごいなと思います。それは私の最も苦手とするところで、いつもああでもないこうでもないと延々迷ってしまうのです。
地震の影響で運休していた東北新幹線の全線再開は2月24日になると発表されました。私は24日の朝8時台の列車をeチケットで予約していたのですが、地震直後に6時台の高速バスをも予約しました。どちらに決め、どちらをキャンセルすべきかで私は悩むことになり、直接みどりの窓口まで行って尋ねてみることにしました。
前提条件:
①家を遅く出られる方が朝は楽である。
②予定通りに運行するなら、新幹線なら10時半に、高速バスなら11時半に同じJR駅に到着する。
③新幹線のキャンセル料は指定席代の340円、高速バスは100円。
この条件下、私はほぼ新幹線で帰るつもりでいました。
さて、みどりの窓口でわかったのはだいたい以下の通り。ただし、この時点でのやり取りで、私の理解力ではついていけない部分があり、きちんと理解できている自信がないことを付記しておきます。
① eチケットはそのままタッチで改札を通ってしまうと、使用したことになる。
②いったん「紙の切符」に換えておくと、払い戻し等その後の扱いが楽になる。
③列車は本数を減らして運行し、当日運行される車両は22日(か前日23日)にホームページ上で発表される。
④運行されない場合は、手続きなしで全額払い戻しされる。⑤運転される列車であっても、全席自由席となる可能性がある。
⑥運転される場合でも遅れはありうる。
⑦24日に帰ることが決まっているなら、「紙の切符」に換えた上で、状況に応じ駅員の案内に従って使用できる(乗り継ぎなどもありうる)。
⑧当日は「紙の切符」への変更のため、みどりの窓口は混雑するかもしれない。運行予定のわかる前日等に済ませる手もある。ただ、当日余震があるなどして運休することはありうる。
このあたりで私はもう絶望的な気持ちになり、新幹線は諦め、高速バスで帰ることに決めました。当日起きうる様々なリスクの中でとっさの判断ができる人はよいでしょうが、視力のこともあり私は無理。それに前日まで対応を決められないということに耐えられず、ホームページの運行予定を気にしながら、バタバタと考える時間も無駄に思えました。それなら早起きするだけで済む高速バスの方がどれだけましか。この方が心理的負担がよほど軽いのです。
すると窓口の方が「払い戻しはここで無料でできます」と言うので決心がつき、スイカ付きヴューカードを渡してあっさりと払い戻していただきました。このような災害(コロナ禍も含むらしい)の時は無手数料で払い戻されるとのことでした。みどりの窓口に来て本当に良かった。悩ましい問題がすっきりと解決して帰宅しました。
上記のような条件で、他の方はどのような選択をされるのでしょうか。小さなことでも人生は選択の連続でなかなか大変です。大事なのはしっかりした情報を持っている人に聞いて、自分で判断するということに尽きます。