2021年2月17日水曜日

「紅春 172」

 


 2月13日深夜の地震は東京でもただ事でない予感がしましたが、福島の兄にすぐ電話した限りでは、インフラも含めてとりあえず大丈夫そうでした。もともとその3日後に帰省の予定があったのですが、新幹線は10日ほど動かないとのことで、急遽高速バスで帰りました。同じ発車時間のバスが3台連なってというのは初めて体験しましたが、どれもほぼ満席でした。よんどころない事情で実家等に帰る人が多いのでしょう。

 東日本大震災の時と違って、高速道路が無事だったのは不幸中の幸いでした。車窓から見た限りでは特に破壊された場所は見当たらず、上下線とも車の流れはいつもとあまり変わらぬ感じでした。福島に到着してあたりを見渡しましたが、いつも通りの風景に心底安心しました。

 りーくんは震度6弱の揺れの中でも、ワンモナイト(犬が渦巻き状に丸くなる状態)になってすやすや眠っていたとのこと。兄がたたき起こしてもぼんやりしていたので、そのまま抱きかかえて外に連れ出したそうです。じさまはやはり大物です。知人の家ではお皿が何枚かと照明器具が破損したと聞いていたので少しは覚悟していましたが、家の中は何も壊れておらず、違っていた点といえば、客間の大きなこけしがごろんと横になっていたことでしょうか。昨日は雪がちらほら舞いましたが、今日は陽が出て、りーくんのワンモナイト日和です。いろいろな方に安否確認のメールをいただき、本当にご心配ありがとうございました。