今年は極めて寒い冬になっています。散歩から帰ると一度は必ず「入らない」とだだをこねていたりくも、最近は一転、自ら勝手口に直行して「もう家に入る」と態度で示します。先日、帰省前に連絡すると、夜間マイナス10度になったとかで、「水道管が凍って破裂、水道屋さんが来るから立ち会ってほしい」とのことでした。電気が通っているだけ震災の時よりましと自らを元気づけ、一晩だけ汲み置きの水で過ごしました。
当日、台所の片づけが終わらないまま、水道屋さんが2人みえて破裂個所を突き止め、工事方法を話し合っていましたが、システムキッチン(三十年どころではない旧式のもの)を壁から引きはがしての大工事となりました。寝ていたりくも起き出して興味津々で見ています。「お仕事の邪魔だからあっちに行ってなさい」と言っても、ずっと一緒に見ていました。台所は茶の間の次にりくのホームといってよく、手前に引き出されたキッチンシンクを眺めながら、自分の居場所がどうなってしまうのか心配のようでした。結局、2時間がかりの工事が終わったころには、私もりくも疲労困憊でした。
今回よかったことがあるとしたら、寝ているばかりのりくの日常に事件が起きたことで、りくはいつになくシャンとした感じになったことです。人間と同じで、適度のストレスがかかったり、外の人との対応があったりするのは脳の刺激になるのでしょう。その後、散歩から帰ると、本当に久しぶりに「まだ入らない」という意思表示をしました。外に置いて5分ほどで「やっぱり入る」とへたれぶりを発揮しましたが、まあよい兆候かもしれません。
※別件ですが、りくのイボはようやく取れました。
