2020年はおそらくここ最近で最悪の年として、人々の脳裏に刻まれることでしょう。3日前、私に今年最後の災厄が降りかかりました。使っていた外付け記憶媒体をPCが認識しなくなったのです。「前にもこんなことがあったなあ」とっがっくりきましたが、「熱力学第二法則かしら、物事は次第に乱雑になっていくものなのよね」と、もはや慣れたもの。どこまでバックアップしてたかな~と、同じ失敗を繰り返す自分を叱りながら、「でも、ま、しょうがないか」とデータの回復に努めました。今年は本当に大変な年だったので、このくらいの事は何でもないとおおらかな気持ちになれているのかもしれません。
しかし、年末にこんな事態になった事実はよく考えるに値します。「もしかして、これは2020年はまだ序章にすぎなかった」ということを示唆しているのか・・・・と不吉な思いが浮かびます。感染症の状況は、感染者数の増大、重症者数や医療現場の緊迫度、ウイルスの異種の登場など、今のところ良い方向に向かう兆しは全くありません。
失われて復元できないデータをあきらめかけて、何故かふと認識されない記憶媒体は些細な不具合にすぎないような気がしてきました。抜き・差しの際、特に問題のあるやり方をした記憶がなかったからです。ちょっとした埃が読み出しを妨げている可能性もゼロではないと考えて、息を吹きかけてきれいにすることにしました。土くれにすぎない人間も神の息を吹きかけられて命あるものとされたのです。記憶媒体とそれをつなぐコードの穴に、気合を込めてプネウマを注入。それから、念のためPCに接続してみると、なんと認識されるではありませんか。急転直下まさかの解決でした。プネウマ恐るべし。なんだかモヤモヤした片付かない気分ですが、最終的にこの年の瀬は吉兆で終わったと言っていいのでしょうか。