このところ、りくと庭にいる時間が増えています。庭木の伐採をしているのです。垣根が厚みを増して道路にせり出しているのをなんとかしようと、はしごで上からのぞいてみたらすごいことになっていました。二股に分かれて南北二層の壁を形成しており、その間をひねこびた小枝が迷宮を作っています。垣根を一重にするため道路側の太い枝はほぼ全部のこぎりで伐採し、残った側も伸びすぎた上部を30センチくらい切り落としたので、処分すべき枝が山ほど出ました。りくは私が何をしていようと一緒に外にいるだけでおとなしく満足気です。私はのこぎりの切れ味に感動しながら無心で仕事に集中、気温10度くらいの中でも汗ばむほどでとても爽快でした。
垣根はほとんどがイヌツゲですが、一部なぜか杉もあり、これは日の当たらない内部は枯れていたので、とりあえず上部をカットしました。他に庭の中央にケヤキがあり、夏は涼しい木陰を作ってくれるのですが、今は少しでも陽が入るようにはしごで手が届く範囲は切り落としましたが、中心の大枝は天まで届けとばかりにまっすぐに伸びているので、とりあえず伐採を断念しました。
庭の手入れは一日にしてならず。四日間くらいかかりきりで「今はここまで」という気になりました。あとは切った枝の処分です。これは、「長さは60センチ・直径は30センチまで・一本の太さは直径10センチまで」にしてひもで束ねないと回収してもらえません。りくが邪魔しに来る中、十分気をつけながら果てしない作業となりました。ここで役立ったのが「なた」というこれまで使ったことのない道具です。小枝を削ぐのに最適な道具だと分かりました。のこぎり・なた・はさみを駆使して十五束ほど作ったところで力尽きました。今回できた分は燃えるゴミの日に出し、残りは次回の帰省時に処分します。木こり作業をして、樹木もそれぞれ持って生まれた習性があることがよく分かりました。おまけとしてよかったことは、とにかく夜よく眠れるということです。