2020年5月30日土曜日

「紅春 158」

最近、「りく、年とったなあ」と思うことがあります。先日、朝の散歩の後、草むしりを終えて私は家に入りましたが、りくは「まだ入らない」と言うので外につないでおいた時のことです。この時期は水のボウルも外に置き、夕方なら蚊取り線香も焚いてやります。りくはおとなしくしておりましたが、日陰もあるのにわざわざ日向にいるので、「暑くないのかな?」と思っていました。30分後くらいに様子を見ると、やはりりくは日向で伏せをしており、「もう入る?」と言って近寄ると、ハアハアして少しのぼせたような顔になっているではありませんか。すぐ家に取り込み、事なきを得ましたが、結構危なかったかもしれないと思いました。

 人間と同じで犬も老齢になると暑さを感じなくなるのではないでしょうか。よく高齢者は気づかない間に熱中症になっており、渇きも感じないため脱水症状を起こすと聞きます。きっとりくもそうなのです。「暑かったら『ワン!』して知らせないとダメでしょ」と言ってみたものの、そして実際、知り合いの犬が通ったり、疲れて家に入りたくなったりすると、りくは「ワン!」と吠えるのですが、今回は吠えなかったのです。暑さに慣れて徐々に気づかなくなったのではないか。とすると、これから先、暑さには相当気を付けてやらなければならないと、認識を新たにしました。今後は自分の老化現象に引き付けてりくの体調も考えていかないといけない、年老いていくのはりくも初めての体験、何かあってからでは遅いのだと自分に言い聞かせました。