2020年2月7日金曜日

「新型ウィルスの時代」

 毎日、新型コロナウィルスの感染拡大が告げられています。頭が痛いことです。発症した場合の危険の度合いはインフルエンザより少し重い程度か(?)と言われているようなので、むやみに恐れることはなさそうですが、今までのウィルスと違うのは潜伏期間(12日半)でも人から人へ感染する可能性があるということです。これは困った事態です。2メートル以内で話しただけで「濃厚接触」になるのですから、相手がごく元気そうに見えても12日半経たないと無事かどうかわからないということです。よくわかりませんが、感染症学的にはピークを迎えないまま収束するのが望ましいらしいです。

 横浜に着岸したままのクルーズ船では検査した全乗客の十分の一以下の人のうち25%ほどの感染がわかり、三千名以上の乗客が12日半の足止めを食っています。感染症学的にそれが正しいのはわかりますが、乗客にこれはつらいでしょう。伝えられる船内の生活は健康な人でも病気になってしまいそうなひどいものです。乗り物というのは全て閉鎖的な独立体とはいえ、これほど巨大な海に浮かぶ宿泊施設は感染症学的にはあまりに無力です。今回の教訓は、体調に気を付けなければならない人はこのような耐えがたい事態に陥らぬよう、近寄ってはいけないものを見分け、娯楽を自制しなければならないということかもしれません。

 現在のところ自分はほぼ変わらない暮らしをしています。普段からマスクを欠かせない生活でしたので、当面のマスク不足も乗り越えられるのではないかと思っています。マスクをして外出し、帰宅したらうがい・手洗いの励行、栄養に気を付けた食事と十分な睡眠、できるのはこれくらいでしょう。不必要な外出はしないことにしましたが、家で楽しめること(端的に読書です)はいくらでも飽きずにできるので支障はほぼ全くありません。新型ウィルスは今後も形を変えて人間社会に現れるでしょう。何かが根本的に間違っているという思いにとらわれるのは私だけかもしれませんが、人口の三分の一が死亡したと言われる黒死病のような致死率の高い感染症が現れないことを願うばかりです。