りくは散歩が大好きです。朝一の散歩を5時半にしても、8時か9時にはまた行きたいと言います。手っこを出してしつこく肩をトントンするのがその合図です。根負けして「行きたいの?」と尋ねると、「ワン!」と力強い返事。しかたなく散歩の準備をしていると、あれほど付きまとっていたりくが、しばし姿を消します。「何してるんだろう」と思って見に行くと、水を飲んでいるのです。外を歩くと喉が渇くし外では水が飲めないから、行く前に備えているのです。これって賢すぎませんか?
はじめは偶然かと思っていたのですが、これが毎回毎回なのです。散歩随行要員のターゲットを兄にした場合も、交渉成立となれば同じことをします。個々の場合に応じ、未来のことを予測してそれに備えた行動が普通の動物にできるものでしょうか。頭が良すぎて、使われる身としてはため息が出ます。最近は、「いま忙しくて行けないから」と言っても、わざと水を飲んでプレッシャーをかけるという技まで身に着けました。こちらは「あ、水なんか飲んで。水飲むんじゃない!」と叫んだりしていますが、これは絶対に虐待しゃありません。過重労働を強いられているのは人間の方なのです。
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2019年6月28日金曜日
2019年6月15日土曜日
「紅春 139」
りくの定期健診に行ってきました。雨降りの土曜日、診療時間は9時からと思い15分前に着いたのですが、5分ほどですぐ診察をしていただけました。昨年までは診察台で震えていたのに、今日は不思議と落ち着いていました。ワクチン接種が来院の主たる目的ですが、会計の領収書によると、他に「わんドック」(体重測定・体温測定・問診・血液検査等を指すらしい)、フィラリア検査(結果は陰性)をしていただき、フィラリア予防薬、ノミ・ダニ予防薬を1年分もらって帰ってきました。採血時にキャン鳴きをして動いたため両脚での採血となりましたが、発作も起きずその後は元気にしていてほっとしました。血液検査の詳細は後で送付されます。
体重が1キロ減って8.3キロになっており、これはやはりという結果になりました。ドッグフードが一番いいことを医師に確かめたものの、なるべく他の食べ物をやらずに食べさせるにはどうしたらいいかの悩みは解決しません。「運動量が落ちたということはありませんか」の質問には、自信をもって「むしろ増えているくらいです。1日2キロ・2キロ・1キロの5キロくらい歩きます」と答えたら、「それほど元気なら問題ないでしょう。できるだけ食べさせてください」とのことでした。
聴力がかなり落ちた、視野がかなり狭くなったことも相談しましたが、やはり加齢のためで特に治療法はないらしいです。確かに手術などして体に負担を与えるのは本意ではないので、これは怪我などに気を付けて見守っていくしかないのでしょう。昨年と違い落ち着いているように見えるのも、実は加齢によるものかもしれず、そういえば1日の時間の中でもボーッっとしている時間や寝ている時間が増えているように思います。雨のせいもあって帰宅してからずっと静かに寝ていました。
それにしても、病院にいた30分ほどの間に5名ほどの来院があり、飼われている様子を見てとても大切にされているのがわかりました。犬猫の虐待事件を思うと、ここに連れてこられるような子たちは本当に幸せです。中に、「近所の者ですが、これから連れてきていいでしょうか。耳がパサパサに乾いていて垂れてるんです」と相談されている方がいましたが、これはいったい何の飼い主さん? うさぎ?はこんな症状あるんでしょうか?
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体重が1キロ減って8.3キロになっており、これはやはりという結果になりました。ドッグフードが一番いいことを医師に確かめたものの、なるべく他の食べ物をやらずに食べさせるにはどうしたらいいかの悩みは解決しません。「運動量が落ちたということはありませんか」の質問には、自信をもって「むしろ増えているくらいです。1日2キロ・2キロ・1キロの5キロくらい歩きます」と答えたら、「それほど元気なら問題ないでしょう。できるだけ食べさせてください」とのことでした。
聴力がかなり落ちた、視野がかなり狭くなったことも相談しましたが、やはり加齢のためで特に治療法はないらしいです。確かに手術などして体に負担を与えるのは本意ではないので、これは怪我などに気を付けて見守っていくしかないのでしょう。昨年と違い落ち着いているように見えるのも、実は加齢によるものかもしれず、そういえば1日の時間の中でもボーッっとしている時間や寝ている時間が増えているように思います。雨のせいもあって帰宅してからずっと静かに寝ていました。
それにしても、病院にいた30分ほどの間に5名ほどの来院があり、飼われている様子を見てとても大切にされているのがわかりました。犬猫の虐待事件を思うと、ここに連れてこられるような子たちは本当に幸せです。中に、「近所の者ですが、これから連れてきていいでしょうか。耳がパサパサに乾いていて垂れてるんです」と相談されている方がいましたが、これはいったい何の飼い主さん? うさぎ?はこんな症状あるんでしょうか?
2019年6月14日金曜日
「第三次食事改革」
私が膝の治療の通院を途中でやめたわけは、行けば必ず薬(漢方です)が処方されることにありました。医者は「そんなことはない」と言うのですが、薬を飲み始めて急に血圧が上がったという懸念を払拭できなかったのです。。おそらくそれは遺書の言う通り無関係で何か別の要因なのでしょうが、少なくとも私にはそれ以外の原因が思い当たらない以上、自分で「やめてみる」判断をしました。医者は全員にリサーチしたわけではないでしょうし、大多数の人に当てはまることでも自分に当てはまらないことは経験上たくさんあります。自分の体に関する最終責任者は自分なのですから、一昨年より20以上上がっている血圧をさすがにこのままにしてはおけません。膝とは別に持病があるのでこれ以上薬は増やしたくないし、ギリギリで止まっている血糖値もなんとかしたい…。というわけで、時々波のようにやってくる食料品と食事への関心が再燃しました。
①まずは野菜。もともと野菜はよく食べていましたが、さらに強化し、大根、ゴボウ、人参、じゃがいも、トマト、生姜、ネギは毎食、カボチャ、ブロッコリ、キャベツ、その他季節の野菜はできるだけ毎日採るのを目指すことにしました。大根などは大根おろし、トマトはジュースも活用、あとは薄味できんぴらごぼうやポテトサラダを常備食として作っておけば無理なく実行できます。ブロッコリーや季節の野菜は蒸すだけで結構おいしいですし、カボチャは時にシナモンを使った料理にします。
②大豆もしくは大豆製品。最近同じタンパク質でも、大豆には肉や魚にない働きがあるという衝撃的な事実を知りました。記憶が正しければ、大豆タンパクは組成上、筋肉を修復したり増やしたりするのに不可欠な物質に似ているので、障害となる物質が現れた時身代わりになってくれるというものでした。そのため大豆タンパクを採っていると、筋肉の修復・増強に効果があるというのです。牛乳は毎日飲んでいましたが、豆乳も非常に良いとわかりました。また最近、大人用の粉ミルクが話題になっており、ミネラル類も摂取できてよさそうではありますが、値段が張るのと人工的すぎる気がして私は試していません。その代わりスキムミルクときな粉をお湯で溶いて牛乳のように冷蔵庫で冷やし、特製ドリンクを作っています。きな粉は溶けないので沈殿しますが、冷めてからペットボトルで保存すると振って飲めます。一日500mlくらいは簡単に飲んでしまいますが、スキムミルクもきな粉も買い置きができるのでとても楽です。
大豆はこれまでも蒸した青豆を食べていましたが、毎晩水に浸しておくのを忘れないようにして毎朝食べるようにし、また定番の豆腐、納豆も今まで通り採っています。豆腐は買い置きのできる高野豆腐もよく使います。一口サイズのものを薄味で調理し一晩冷蔵庫で冷やすと、暑くて食欲が出ない日でもあっさりおいしくいただけます。今回、油揚げやさつま揚げにも相当大豆タンパクが含まれていることを知ったので、こういうものも料理に取り入れていこうと思っています。言わずもがなのことですが、肉や魚、卵、チーズ。ヨーグルトといった乳製品は今まで通り食べています。
③主食について。もはや主食とは言えない存在の炭水化物ですが、三食中一食は蕎麦にし、ご飯の時は麦ご飯にすることにしました。蕎麦は食塩不使用のものを使い、つけ汁は薄めにします。薬味としてネギや大根おろしをふんだんに採れ、暑くなってくる季節はのど越しもよくあっさり食べられます。パンはたまにしか焼かなくなり、朝から蕎麦をゆでていたりします。麦ご飯は少しパサつく感は免れませんが、これで体調が改善するならなんでもありません。
④その他。私はフルーツ王国を自称する県で育ったので、毎日果物を食べない生活は考えられません。りんごは相当体にいいらしいので秋から冬は毎日食べますが、夏場はやむなく白濁タイプのジュースを飲んでいます。桃の話は前にもしましたが、これは魔性の食べ物。子供の頃食べ続けたせいか何がどこに効くのかわからないほど私には効く(すなわち体調が良くなる)ので、帰省した時は好きなだけ食べています。あとは年中食べられるバナナやキウイほか、イチゴ、スイカ、梨、ぶどう、みかん…何でも好きです。
果物以外では、くるみ、アーモンドは常備し、他にはひじき、わかめ、海苔等の海藻類を1日のどこかで採るようにし、お菓子は動いて疲れた時に少し取る程度で極力控えるよう心がけています。
今年はこんな感じで食事改革を2カ月ほどやってから、定期検診に臨むつもりです。結構本気の食事改革です。
①まずは野菜。もともと野菜はよく食べていましたが、さらに強化し、大根、ゴボウ、人参、じゃがいも、トマト、生姜、ネギは毎食、カボチャ、ブロッコリ、キャベツ、その他季節の野菜はできるだけ毎日採るのを目指すことにしました。大根などは大根おろし、トマトはジュースも活用、あとは薄味できんぴらごぼうやポテトサラダを常備食として作っておけば無理なく実行できます。ブロッコリーや季節の野菜は蒸すだけで結構おいしいですし、カボチャは時にシナモンを使った料理にします。
②大豆もしくは大豆製品。最近同じタンパク質でも、大豆には肉や魚にない働きがあるという衝撃的な事実を知りました。記憶が正しければ、大豆タンパクは組成上、筋肉を修復したり増やしたりするのに不可欠な物質に似ているので、障害となる物質が現れた時身代わりになってくれるというものでした。そのため大豆タンパクを採っていると、筋肉の修復・増強に効果があるというのです。牛乳は毎日飲んでいましたが、豆乳も非常に良いとわかりました。また最近、大人用の粉ミルクが話題になっており、ミネラル類も摂取できてよさそうではありますが、値段が張るのと人工的すぎる気がして私は試していません。その代わりスキムミルクときな粉をお湯で溶いて牛乳のように冷蔵庫で冷やし、特製ドリンクを作っています。きな粉は溶けないので沈殿しますが、冷めてからペットボトルで保存すると振って飲めます。一日500mlくらいは簡単に飲んでしまいますが、スキムミルクもきな粉も買い置きができるのでとても楽です。
大豆はこれまでも蒸した青豆を食べていましたが、毎晩水に浸しておくのを忘れないようにして毎朝食べるようにし、また定番の豆腐、納豆も今まで通り採っています。豆腐は買い置きのできる高野豆腐もよく使います。一口サイズのものを薄味で調理し一晩冷蔵庫で冷やすと、暑くて食欲が出ない日でもあっさりおいしくいただけます。今回、油揚げやさつま揚げにも相当大豆タンパクが含まれていることを知ったので、こういうものも料理に取り入れていこうと思っています。言わずもがなのことですが、肉や魚、卵、チーズ。ヨーグルトといった乳製品は今まで通り食べています。
③主食について。もはや主食とは言えない存在の炭水化物ですが、三食中一食は蕎麦にし、ご飯の時は麦ご飯にすることにしました。蕎麦は食塩不使用のものを使い、つけ汁は薄めにします。薬味としてネギや大根おろしをふんだんに採れ、暑くなってくる季節はのど越しもよくあっさり食べられます。パンはたまにしか焼かなくなり、朝から蕎麦をゆでていたりします。麦ご飯は少しパサつく感は免れませんが、これで体調が改善するならなんでもありません。
④その他。私はフルーツ王国を自称する県で育ったので、毎日果物を食べない生活は考えられません。りんごは相当体にいいらしいので秋から冬は毎日食べますが、夏場はやむなく白濁タイプのジュースを飲んでいます。桃の話は前にもしましたが、これは魔性の食べ物。子供の頃食べ続けたせいか何がどこに効くのかわからないほど私には効く(すなわち体調が良くなる)ので、帰省した時は好きなだけ食べています。あとは年中食べられるバナナやキウイほか、イチゴ、スイカ、梨、ぶどう、みかん…何でも好きです。
果物以外では、くるみ、アーモンドは常備し、他にはひじき、わかめ、海苔等の海藻類を1日のどこかで採るようにし、お菓子は動いて疲れた時に少し取る程度で極力控えるよう心がけています。
今年はこんな感じで食事改革を2カ月ほどやってから、定期検診に臨むつもりです。結構本気の食事改革です。
2019年6月13日木曜日
「変形性膝関節症の治療について」
膝痛で整形外科を訪れてからほぼ完治したと思えるまで、13カ月かかりました。この間、大腿四頭筋を鍛えほぼ良くなったと思ってもまたぶり返したり、歩いたり走ったりするのに支障はなくてもかすかな違和感を感じたりして、これはもうまったく元通りになることはないのかと思ったこともありました。正直に言うと、医者通いは3カ月以上前に2か月分の漢方を頂いて以来やめてしまいました。普段なら「もういいですよ。また何かあったら来てください」と言われるまで続けるのですが、行けば必ず薬が出るのでやめることにしたのです。
もう一つの理由は、これも普段なら眉唾で聴いている健康番組の「膝痛の直し方」に妙に納得してしまったことにあります。すり減った軟骨は元に戻らないらしいので完治するはずはないのですが、先日、「同程度の軟骨の減り具合でも、痛みとして感じない人もいる」という言葉にビビビときました。よくわかりませんが、脳の神経回路の問題らしく、痛みとして感じなければ支障なく暮らせるということになります。なるほどと思い、番組で推奨していた方法を半信半疑で試してみました。まったく手間ではないし、とりあえず8日間でよいというので、だまされたつもりでやってみたのです。
それはお風呂の中で行う方法なのですが、「バスタブに背を付け脚を伸ばして座り、太腿を膨らませるイメージで脚を突っ張る」というもので、20回ほど行えばよく、1回あたりどれくらい突っ張ればいいのか忘れましたが、5秒くらいで試してみました。なんとなくですが効果が実感され、8日目には以前より改善した気がしました。この方法が効いたのか、もともと治る時期だったのか断言できませんが、違和感がなくなったのは確かで、やめずに今も続けています。膝の痛みにはいろいろな原因があり、必ずしも誰にでも効くとは限りませんが、通院してだいぶたつのにちっともよくならないと膝痛でお悩みの方、一つの治療法として試してみてはいかがでしょう。
もう一つの理由は、これも普段なら眉唾で聴いている健康番組の「膝痛の直し方」に妙に納得してしまったことにあります。すり減った軟骨は元に戻らないらしいので完治するはずはないのですが、先日、「同程度の軟骨の減り具合でも、痛みとして感じない人もいる」という言葉にビビビときました。よくわかりませんが、脳の神経回路の問題らしく、痛みとして感じなければ支障なく暮らせるということになります。なるほどと思い、番組で推奨していた方法を半信半疑で試してみました。まったく手間ではないし、とりあえず8日間でよいというので、だまされたつもりでやってみたのです。
それはお風呂の中で行う方法なのですが、「バスタブに背を付け脚を伸ばして座り、太腿を膨らませるイメージで脚を突っ張る」というもので、20回ほど行えばよく、1回あたりどれくらい突っ張ればいいのか忘れましたが、5秒くらいで試してみました。なんとなくですが効果が実感され、8日目には以前より改善した気がしました。この方法が効いたのか、もともと治る時期だったのか断言できませんが、違和感がなくなったのは確かで、やめずに今も続けています。膝の痛みにはいろいろな原因があり、必ずしも誰にでも効くとは限りませんが、通院してだいぶたつのにちっともよくならないと膝痛でお悩みの方、一つの治療法として試してみてはいかがでしょう。
2019年6月8日土曜日
「子育て困難な社会」
先日読んだ本の中に、幼児致死の母親の裁判員裁判を扱った小説があります。自らも子育てに苦闘する母親が補欠で裁判員に選ばれ、それによって自分の日常の掘り起こしと心の葛藤が浮き彫りにされていく優れた作品です。作者の人生経験の深さと巧みな筋の展開に、「これが作家なのだ」と何度も思わされ、子供を持つ母親なら自分と重なっていくこともあろうかと感じました。
私の場合は、部分的に「ああ、その気持ちはわかる」ということはありましたが、深く共感できるというところまでは行けませんでした。描かれる子育ての大変さに、「いつから子育てはこんな化け物じみた大変な営みになってしまったのか…」という気持ちでため息が出たというのが正直なところです。ごく普通のどこにでもいそうな家族なのに、「配偶者やその親が発する言葉をここまで深読みしないといけないのか…」、「互いの思いがここまで見事にすれ違ってしまうのか…」と、そこまでくつろぎの場でない家庭には想像が及ばず、「大変だろうな。疲れるだろうな」と思うばかりです。
もう一つ感じたのは、「ここに出てくるのは全部人だな」ということです。当たり前過ぎて何を言うかと思われそうですが、早く神様に全部話して楽になればいいのにと単純に思うし、自分ならそうします。そうでないと一日一日リセットできないでしょう。昨日の重荷を背負って、その続きのまま、さらにまた今日の重荷を背負うなんて私には到底できません。「一日の苦労は一日にて足れり」(マタイによる福音書6章34節)という言葉があります。大失敗があっても大きな間違いを犯しても、それを赦す権威をお持ちの方に謝って赦していただき、翌日新しい気持ちで始められるから生きていけるのです。
この小説を読んでちょっと気持ちが暗くなったのは、「こんなの詠んだら、子供を産む人どころか結婚して家庭を作る人も減るんじゃないか」と思ったからです。子供ではなく犬だとしても家族の一員として飼っている場合、「他の犬は~なのに、うちの子は…」と、他の犬と比べてしまうことはありますが、いつもその場限りのことであとを引くようなことはありませんし、次の場面ではリセットされて元通りになります。「簡単なことを難しく考えるな」という犬川柳もありました。
このところ子供に関わる想像を絶するような事件が立て続けに起きており、子供を持つことは加害者になる、被害者になる両面で大きなリスクであることに世間は震撼しました。避けられない犯罪というものもあるのでしょうが、なにはともあれ人生の出発は幸せに満ちた家庭を基盤に始められ、続けられるしかないでしょう。作家にはぜひ、希望ある未来を感じさせる家庭を描く作品を書いていただきたいものです。
私の場合は、部分的に「ああ、その気持ちはわかる」ということはありましたが、深く共感できるというところまでは行けませんでした。描かれる子育ての大変さに、「いつから子育てはこんな化け物じみた大変な営みになってしまったのか…」という気持ちでため息が出たというのが正直なところです。ごく普通のどこにでもいそうな家族なのに、「配偶者やその親が発する言葉をここまで深読みしないといけないのか…」、「互いの思いがここまで見事にすれ違ってしまうのか…」と、そこまでくつろぎの場でない家庭には想像が及ばず、「大変だろうな。疲れるだろうな」と思うばかりです。
もう一つ感じたのは、「ここに出てくるのは全部人だな」ということです。当たり前過ぎて何を言うかと思われそうですが、早く神様に全部話して楽になればいいのにと単純に思うし、自分ならそうします。そうでないと一日一日リセットできないでしょう。昨日の重荷を背負って、その続きのまま、さらにまた今日の重荷を背負うなんて私には到底できません。「一日の苦労は一日にて足れり」(マタイによる福音書6章34節)という言葉があります。大失敗があっても大きな間違いを犯しても、それを赦す権威をお持ちの方に謝って赦していただき、翌日新しい気持ちで始められるから生きていけるのです。
この小説を読んでちょっと気持ちが暗くなったのは、「こんなの詠んだら、子供を産む人どころか結婚して家庭を作る人も減るんじゃないか」と思ったからです。子供ではなく犬だとしても家族の一員として飼っている場合、「他の犬は~なのに、うちの子は…」と、他の犬と比べてしまうことはありますが、いつもその場限りのことであとを引くようなことはありませんし、次の場面ではリセットされて元通りになります。「簡単なことを難しく考えるな」という犬川柳もありました。
このところ子供に関わる想像を絶するような事件が立て続けに起きており、子供を持つことは加害者になる、被害者になる両面で大きなリスクであることに世間は震撼しました。避けられない犯罪というものもあるのでしょうが、なにはともあれ人生の出発は幸せに満ちた家庭を基盤に始められ、続けられるしかないでしょう。作家にはぜひ、希望ある未来を感じさせる家庭を描く作品を書いていただきたいものです。
「紅春 138」
帰省してりくと散歩をした後、足を洗うためにひょいとりくを抱き上げるといつも「なんだか軽い…」という気がするのです。体重を測っているわけではないので、気のせいかもしれないのですが、私がいない間、どうもりくはあまりドッグフードを食べず、兄が鶏肉等を中心に調理してやっているようなのです。確かに私もフードにいろいろなトッピングを工夫して食べさせるのに苦労しているのですが、やはり栄養バランス的にドッグフードはとても優れているので、どうしても食べてほしいのです。
りくには獣医師お墨付きの最高レベルのドッグフードをあげていて、購入時に他の方のレヴューを読むと、「バクバク食べます。いつもこれにしています。」とか「これは食べます。前はよく残していましたが、きれいに食べてくれるのでもうこれに決めました。」等のコメントがあるのに、りくの場合は、「おいしいトッピングしてくれたら、食べてもいいよ」という感じの態度なので、「くっ、なんでうちの犬だけ…」と、ため息が出ます。
最近は自宅にいる時に自分が食べない脂身や鶏の皮などを冷凍しておき、帰省する時に持って帰って加熱して肉汁を取り、刻んだ肉と一緒にドッグフードにかけてやっています。これだと肉汁がドッグフードに沁み込んでいるせいか、きれいになくなるまで皿を舐めています。ドッグフードの方は高齢犬用のを買っているのに「これでいいのか?」とも思いますが、フードは食べているからとりあえずよしとします。りくの頭の中では、「姉ちゃんの帰郷=脂身の肉汁フードの食事」になっているかもしれません。実際、数日たつと、りくを抱き上げた時、「あ、重くなってきた」と感じるのです。気のせいではないと思います。
りくには獣医師お墨付きの最高レベルのドッグフードをあげていて、購入時に他の方のレヴューを読むと、「バクバク食べます。いつもこれにしています。」とか「これは食べます。前はよく残していましたが、きれいに食べてくれるのでもうこれに決めました。」等のコメントがあるのに、りくの場合は、「おいしいトッピングしてくれたら、食べてもいいよ」という感じの態度なので、「くっ、なんでうちの犬だけ…」と、ため息が出ます。
最近は自宅にいる時に自分が食べない脂身や鶏の皮などを冷凍しておき、帰省する時に持って帰って加熱して肉汁を取り、刻んだ肉と一緒にドッグフードにかけてやっています。これだと肉汁がドッグフードに沁み込んでいるせいか、きれいになくなるまで皿を舐めています。ドッグフードの方は高齢犬用のを買っているのに「これでいいのか?」とも思いますが、フードは食べているからとりあえずよしとします。りくの頭の中では、「姉ちゃんの帰郷=脂身の肉汁フードの食事」になっているかもしれません。実際、数日たつと、りくを抱き上げた時、「あ、重くなってきた」と感じるのです。気のせいではないと思います。
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