使っているパソコンデータの保存媒体SSDがだんだん一杯になって来たので、昨年末に大容量のものにしようと思ったのが始まりでした。時間はかかったものの、自分では全部コピーし終えたと思い開けてみると「このフォルダは空です」という表示の出るフォルダが結構たくさんありました。よくわからないままコピーをし直したのが状況を悪化させたようで、コピー先のデータが無いというだけでなく、なんとコピー元のSDDが開かないという困った事態になりました。
ランプはつくもののどうやっても開かなくなり、「終わった・・・」と思いました。まるで、津波に全てをさらわれた人のように茫然としてしまいました。ここ十年くらいの資料がなくなり、特に階層化の奥の方にあったものは、ほぼ喪失という状態だとわかりました。自分でデータを取り出すのは無理と判断し、調べてみるとこういったことを扱っている業者は「空です」と表示されたフォルダからもデータを取り出せる場合が多いとわかりました。そのような最終手段があることで一応安心し、急ぎの用事もあったのでコピー元のSSDはそのままにしました。
次にしたことは、とりあえずコピーできたデータと、それまでにバラバラに一部バックアップしていたSSDや手元の資料を用いて復元できる部分を復元あるいは新たに創出することでした。この過程で、「ああ、ちゃんと細目にバックアップしておけばよかった」と何度悔やんだことか。先月までの教会ホームページのバックアップ及び理事会関係の資料、作成中の会報のバックアップは無事でほっとし、備忘録や家計簿等もう二度と見ることはない資料も、これがないと過去を失った気がしてできるだけ復元しました。あとは必要を感じるごとにコピーまたはバックアップデータから探し出して、その都度補いながら使っています。写真類は粗方なくなっていますが、SDカードに原版が残っているものもあるから、まあしかたない。いざとなったら業者にお願いする手もあるのだと考えつつ、1カ月以上たった今となっては、「案外、身軽になってよかったのかも。必要なものはまた作ればいいんだし・・・」という気分にまで回復しました。先日は管理組合の総会も終わり、こちらも役職を解き放たれてずいぶん身軽になりました。人間は思っていたより回復力があるんだなと知った出来事です。