2018年11月18日日曜日

「炊飯器騒動」

 「なんかお米がうまく炊けなくなったな」と思ってから2日、ついに炊飯器が壊れてしまいました。スイッチが入らずどのボタンも押せないという明らかな故障で、保証書を調べてみると購入してから12年経っていることがわかりました。12年で壊れるのは早すぎると思うのですが、動かないのですから仕方ありません。

 新しい家電が帰るのはわくわくするもので、さっそく調査してみると驚くことがたくさんありました。先入観にとらわれてそれが当たり前と思っていたのですが、そもそも既存機はなんと5合炊き! どう考えても大きすぎます。次第に思い出したのは当時玄米にこだわっていて、それが炊ける炊飯器を最優先して選んだこと、何かの時にご飯をたくさん炊く必要があるかもしれないから5合くらいは必要かもと思ったことなどですが、今は金芽米にしているし、大量にご飯を炊く必要など起こりそうにない・・・。いつも1.5合を釜の底に薄くへばりついたような状態で炊いていたが、それとて冷蔵して2日くらいかけて食べていたのです。今はもう、何か特別な場合を想定してさえ3合でも多い、2合でよいと考えました。

 ところが調べてみたところ、2合炊きというのはほぼ存在せず、少量ということなら0.5~1.5合までがおいしく炊ける炊飯器(1~2人用)というのが主流だったのでびっくり仰天でした。時代はここまで来たかという感じです。これはもう(私は使ったことがないですが)昔あったお弁当用の保温ジャーくらいの大きさですから、どうも旅行先等に持ち歩いて自炊している人も多いようなのです。「炊飯器を持参する時代になったのか」としばし茫然。家で炊く場合も、触れ込みでは20分ほどで炊けるので、毎食食べきりの量を炊いて暖かいご飯を食べている人も多いとのことでした。お湯に関して起きている状況、魔法瓶は使わず必要な時に必要な文だけ沸かすというのと同じことが炊飯でも起きていたのです。

 某通販サイトではかなりお安い価格なので、とりあえず1.5合炊きを注文することにしました。「簡単な操作で、内釜はフッ素加工、一応保温できて、タイマーは12時間予約できるのがほしいな」と、レビューを読んでようやく1つ決めたのですが、注文しようとして不測の事態に気づきました。ここで注文したものはほぼ翌日届くという思い込みがあり、気に留めていなかったのが発送時期。よく見ると「発送は5日後」、ということは届くまで7日? 通販生活の便利さの陥穽にはまった感じでした。どうやって一週間米を炊かずに過ごせというのか、私の友達も「とにかくご飯さえあればなんとかなる」といっていたのに。

 選び直しはもう開き直り、評価が4を切っておりレビューにもばらつきがあるが、目を疑うような価格にもかかわらず先ほどの条件は満たしている製品を、ほとんど賭けのような気持ちで注文しました。これは翌日配送され、白米と無洗米のボタンがあったので無洗米0.5合炊いてみましたが、普通においしく炊けました。ただ予約設定が1時間おきにしかできず、4時間の予約設定でなぜか3時間40分後に炊き上がっていました。そのまま保温に切り替わっていたので問題はなかったのですが、何分間で炊けたのかチェックし忘れ、今後炊く合数を変えて調査してみないと、まだ評価は下せません。いずれにせよ、おもちゃのような大きさの製品および価格なのに、一応おいしくご飯が炊けるのですから、私のような米にこだわりのない人間にとってはありがたく、とても文句は言えません。