昨年は年末になって雪が降りました。少し前から裏の川に白鳥が来ているとの報があり、ひょっとしたら散歩の時会えるかもと楽しみにしていました。土手の上からは見えない安全な場所にいるらしく、りくが土手を降りて河原の道を行くのにも喜んで付き合いました。すると、枯れすすきが途切れて視界が開けたすぐ脇の川の中に、まとまった白鳥の群れがいるではありませんか。慌てふためいて家に戻り、りくを置いてカメラを取って戻ってきました。ごめんね、りく。ありがたいことにまだそこにおり、カメラのズームで見ると、明らかに大きい親鳥が2羽、まだ灰色がかった小さ目の子が5羽いることがわかり、写真に納めることができました。縁起を担ぐわけではありませんが、なんとなくよい年の瀬でした。
それにしても最低気温がマイナス5度になることもある寒さの中で大丈夫なのか、また魚がいるような川ではないので食べ物はあるのかと、心配になってきます。その後、もっと下流の橋のところには大群がいると聞き、元日にりくと行って確かめてきました。写真を撮っていたら、どんどんこっちに寄ってきて、下流からも別な大群が集まって来ます。どうも餌をあげている人がいるようだとわかりほっとしました。間違われて期待を持たせてはいけないので、すぐ退散しましたが、これだけいると全員に食べ物が行き渡るのかと別の心配も頭をもたげます。まだ子供の鳥もいるのにと心配し出すときりがありませんが、考えてみれば人間より鳥の方が賢いに決まっています。それにいつだって神様がこれらの小さな者たちを養ってくださるのですから安心していてよいのです。干支の引き継ぎ式ではありませんが、今年はイヌ年、家にいる手のかかる子には今年こそしっかりしてほしいものです。この子については神様に遣わされて家に来たので、ちゃんと養ってやらなくてはなりません。