近年ずっとそんなきがしているのですが 、今年もいつから秋になったのか皆目分かりません。急に肌寒くなる日があったかと思えば、10月過ぎても30℃を超える日があり、ちょっと動くと汗が噴き出す有り様でした。どうもこの夏、私は猛暑による
PTSDを発症したようで、「夏」というワードを聞くと、苦痛を伴う不快な気持ちで息苦しくなります。熱中症の恐怖、暑すぎて動けない不安、運動できずに弱まっていく体力、膝関節症の悪化で歩けない焦燥感、家事ができないほどの倦怠感、終わりが見えない猛暑の長さ・・・こういう心理状態に追い込まれていくのでは、トラウマティックになるのも当然でしょう。
9月はほぼ夏と断じてよく、10月は雨やどんよりした曇りの日が多かった印象です。それでもちょっとは涼しくなったので、部屋の片づけや園芸を少しずつできるようになったのがこの10月でした。夏の間にすっかり駄目になった多肉植物を整理し、新たに秋から冬にかけての花の苗を鉢に植え替えて楽しみたいという気力が湧いただけでも、1カ月前には想像できなかったほどの回復ぶりです。
「さわやかな青空の懐かしい秋はどこへ・・・」と思っていたら、10月最後の日(あ、ハロウィンか)、ようやく秋晴れに恵まれました。私はたまたま帰省中で、朝のうちパアーッと青空に洗濯物を干した後、近くの農協の直売所に行きました。まだトマトやキュウリといった夏野菜もありましたが、通常の野菜とともに秋の味覚の里芋や果物類(梨、柿、キウイなど)をたっぷり買ってきました。リンゴはまだ早いようで、好みのものが見当たらず残念。帰り道ふと見ると、或るお宅の北側の垣一面、朝顔が満開でした。あれはどう見ても朝顔でした。植物も季節が分からなくなっているのでしょう。いずれにしても今日は里芋が手に入ったので、夕飯は迷いなく東北のソウルフードたる「芋煮」、いわゆる里芋の豚汁で決まりです。