2024年6月10日月曜日

「室内のホコリ・かび対策」

 マンションの消防点検、排水管清掃に合わせて、毎年この時期に大掃除をしています。何日かかけてあちこち清掃した中で、今年最も力を入れたのがホコリとかびの除去です。まずリビングのエアコンは昨秋の終わりに一応フィルターの水洗いをしておいたのですが、念のためもう一度取り出してハンドクリーナーでホコリを取り、パネルの水吹きをしました。こちらはシンプルな構造ですし、もう二十年以上使っているのでお掃除方法も熟知しています。

 もう一台は昨年使った後そのままにしていましたが、購入したばかりの製品で「確かそんなにお掃除に手がかからなかったはず」との認識しかなく、改めて取扱説明書を熟読しました。パネルを開けての掃除方法も書いてありましたが、それはよほどホコリが溜まった場合の話らしく、取り敢えず今回は「おそうじ」スイッチを押すだけの簡便な方法を選択、こういう点にこそ電化製品の進歩はあるのです。この「おそうじ」機能はエアコンが運転終了するごとに自動で行われるのですが、長期間使わなかった時は手動でスイッチを押すようにと書かれていました。静音状態がしばらく続き、次に冷房状態、続いて暖房状態、最後にまた静音状態という流れで四十分以上もクリーニングしていました。暖気が出ていたところを見るとカビ対策もしているのかも。自動でお掃除、君はえらい!

 他には換気口ですが、これはしばらく前に雑音が出て、「そう言えばここは掃除したことがなかった」と気づき、トイレと風呂場の換気口はクリーニングしました。しかし洗面所の天井をふと見て思わず、「ん? ここに換気扇なんてあったか?」 そうです、逃していたのです。その時点ではよく見えなかったので踏み台を持ってきて昇ってみると、なんと表面にホコリがびっしり! 「重力に逆らってこんなことがあるのか」としばし絶句しました。空気を吸い込んで換気するのですから天井の換気口にホコリが貼り付いてもおかしくない。二十年分のホコリが5ミリほどにもなっていました。あ~恐ろしい。あとは必要なところに湿気取りを配置して終了。

 つい先日ラジオで、「能登地震で建てられた仮設住宅のエアコンの中に、クリーニングされていないものがあった」と聞きました。居住者が「パネルを開けて中を見たら、ホコリがいっぱいで気持ち悪かった」と言っていましたが、私は「あ、この人もあの放送を聞いていたのか」と真っ先に思いました。私がホコリとかびの対策に乗り出したのも、少し前の「ジャーナル医療」でそれが体に及ぼす害について取り上げられ、ちょっと怖くなったからです。中高年層にはテレビよりラジオ派が多い。たぶん何千万人もの人があの放送を聞いていたに違いありません。電波の力はすごい。きっと同じ時期にエアコン掃除に励んだご家庭は多かったことでしょう。