先週は自宅のパソコンが次々と原因不明の異常な状態に襲われました。まず、2台あるうちよく使う方のパソコンで、マウス機能の一部が使用不可になりました。普段から音声でキーボード操作を行っているし、すぐ直せるだろうと思い、最初はさほど困らないと高をくくっていました。ところがどう頑張っても直らない。直す方法が分からないのではなく、「このボタンを押せば」あるいは「ここをオンに変えれば」直ると分かっているのに、そのボタンがあるいは切り替えが「実行ENTER」キーを押しても変化がない、というかどうも押せないようなのです。ナムロックNumLockの切り替えなども試しながらあれこれやっても変化なし。マウスが全く使えないならそれはそれで頭の切り替えができるのですが、マウスで画面をスクロールしたり、右クリックで操作を選択したりはできるので、この中途半端に「できる操作」と「できない操作」が入り混じっている状態がまさに困りもの、頭の痛い問題でした。
そのうち、いろいろ試したのがいけなかったのか、ワード文書の表示がなぜか左半分だけになりました。こちらもツールバーから「表示」の設定を「全画面表示」に変えればいいと分かっているのにそれができない、そのアイコンが押せない状態になっているのです。シャットダウンや再起動をしてもダメ、念のため電源を切って放電までしましたが処置なし、徒労に終わりました。この間、これまであまり使ってこなかったショードカット・キーにもだいぶ精通しましたが、マウスでしかできない(あるいは私がキーボードでのコマンドを知らない)操作というのもあって、次第に疲弊してきました。初期化すれば直るのかもしれませんが、購入した時にすでに搭載されていたソフトが思い出せず、これまでの全てが消えると思うと踏み切れませんでした。
そのうち新たな問題が発生しました。一つは3日、4日と日が経っていくうち、その間は食事を作る気にもなれず、ハッと思いついた時に睡眠を中断してその解決方法を試したりしたので、生活のリズムが乱れたこと。それでも全然改善しないので悶々としながら元気が出ない状態で過ごしました。もう一つは、それまでトラブルの解決方法はもちろんもう一つのパソコンを用いて調べていたのですが、五日目にシャットダウンしていたそのパソコンを起動した時、しばらく見ずに済んでいた既視感のある画面を見て、思わず「終わった~」と絶叫。なんと真っ暗な背景に英文が書き込まれたあの画面で、キーを押すと続々と同じ英文が繰り返し表示されました。「こちらのパソコンも壊れてしまったのか~」と呆然とし、天を仰いで嘆息しました。この状態ではこっちの方がむしろ重症。新たにパソコンを購入するにしてもパソコンがないとそれもできない。いや家電売り場に行けば帰るだろうが、ネット上で探すことができない。意気消沈して取り敢えず休息という名のふて寝を敢行。
時間をおいて、気持ちも切り替えて念のため電源を入れると、「ん?」、何といつものWindows画面に戻っているではありませんか。狐につままれた気分でした。ここに至って、私はすぐさま通販サイトを開き、マウスに異常が起きているパソコンとほぼ同じ型の中古ノートパソコンを注文しました。ついに直すのを諦めたのです。心の霧がパァーと晴れていくようでした。そして何よりうれしかったのは二日で届くということ。普段、通販商品の配達は三日くらいかかっても当然、ドライバー不足の現在は一週間くらいは許容の範囲と思っている私ですが、この時だけは「これは例外」という気持ちでした。このパソコンだけは早く着いてほしい、これほど待ち遠しい配達は今までなかった気がします。