先日、紹介状を持って新たな病院に行きました。転院した第一の理由は、病院が遠いのみならず非常に行きにくい場所にあったからです。今度の病院はバス乗り場が近く、一度の乗り換えで簡単に病院まで行けます。また、電車と徒歩を組みわせると他に3つのルートで通院が可能で、季節や天気・気温等を考え併せて選べるのがうれしい。
さて当日は予約時間より1時間ほど前に病院に着き、中央案内で「紹介状のある初診」であることを告げると、いくつかに分類された診療受付の一つに行くよう指示されました。ここからの流れは一言で言って実にシステマティックであり、そうでなければこの大学病院にわんさかやって来る患者をさばけないのでしょう。まず診察券を作るための書類(名前、生年月日、性別程度)を書いて番号札を取って順番を待ち、書類を渡すと、さらに2枚くらい問診表を渡されました。いや、その前に血圧を自分で測ったんだったか。問診表はこれまでの病歴、手術歴、他の診療科の病、アレルギー関係、緊急連絡先の質問などで、ゆっくり思い出せる限り書いて提出しました。裏面の書き忘れがあり、その場で書くように言われましたが、細かい字で読めずにいると、事務の方が「書きましょうか」と言ってくれて、主に「発熱がないか、風邪やインフルエンザ、コロナの症状はないか」についての聞き取りでした。これで書類は終わりかと思ったら、さらにもう一枚問診表を渡され、こちらは身長・体重、生活習慣、体調(食欲、便通など)に関する者で、診察時に先生に渡すよう言われました。
午後2時半の予約でしたが、紹介状持参の初診が時間通り行われると思うほど、私は病院初心者ではありません。転院者は再診者が全て終わってから一番最後だと思っていたので、3時になっても3時半になっても焦らずゆっくり待つことができました。診察が始まったのは4時過ぎ、先生は若くきびきびした方で、話に無駄がなく、しかもこちらの話をよく聞いてくれる方だったので、第一印象はとてもよかったです。
最初に「血圧高いですね」とおっしゃるので、「血圧も脈拍も家で測る時より20くらい高いです」と言ったら、家では高くないならあまり気にする必要はないとのこと。それから聞かれるままに受け答えし、また自分の症状に関して言うべきことを述べました。これまでの治療経過は記憶の限りお話ししましたが、まだこの病院では検査は一つもしていないので、今日は聞き取りというところなのでしょう。目の状態についても聞き取りがあったので、こちらもかいつまんで経緯をお話ししました。それから、「その胸にしてるのは…」と聞かれ、「単眼鏡です。電光掲示板が見えないので」とお答えすると、「お名前で呼んだ方がいいですか」と質問されましたが、「いえ、大丈夫です」と答えました。最初からこれほど気が付いて気配りができる医師は珍しい気がしました。お薬については、どうも私がこれまで使ってきたものとは別の薬を使いたいようで、それについては次回必要な検査をしてから、決めていこうという感じです。私も、目の方に影響がないなら一度その薬を試してみたいと思いました。
こんな感じで診察はスムーズに進み、最後に検尿と採血をして帰ること、次回は診察前に指示された検査をするように言われました。担当医となる方は特定曜日の午後だけの診察となり、これまで午前中に診察を終えていた私の生活リズムは大きく変わりそうですが、早起きして家を6時に出るのも辛くなってきていたので、ちょうどよかったのかも知れません。この日の採血は8本で過去最多。でも5時過ぎには会計も終えて病院を後にしました。人がまばらになった時間なので会計も早くてよかったし、2週間後の再診まで今ある薬を飲むことになり、今日の薬の処方はなかったためすぐ帰れました。この日は早く帰宅したかったのでバスを待たず、タクシーで最寄り駅まで行き、一番早いルートで帰ってきました。おかげで5時40分くらいに帰宅でき、こういう利便性を考えると本当に転院してよかったと思いました。