2024年1月10日水曜日

「最後の車種はSUV?」

 年明けの4日、私は「頑張って来てね」と兄にメールを送りました。何のことかと言えば、車の初売りです。昨年秋ごろから車の買い替えが帰省時の話題に上がっており、何度かお互いの希望を出し合って検討してきました。現在の車は兄が仕事用に使っていたもので、一人で乗るには小回りが利いてよかったのでしょうし、私も駅への送り迎えくらいなら別にそれでよかったのです。しかし買い換えるとなると俄然話は白熱します。兄も「たぶんこれが人生最後の車になるんだろうな」と言っており、ならば次の車に私が求めるのは、とにかくもう少し広く、後部のバックドアがあって、何かの時自転車くらいは載せられる大きさということでした。これからどんどん歳を取って行くのですから、送ってもらう機会も増えると考え、私もこの話に乗ることにし、"Put your money where your mouth is. "と言われる通り、「口も出すけど金も出す」ことにしました。

現在車の流行は、SUV即ちSport Utility Vehicle(スポーツ用多目的車)だろうと思いますが、これは兄の希望にも私の希望にも合っており、この方向で考えることにし、あとはもう軽自動車で十分というところに落ち着きました。今は軽自動車でもかなりのスペースがあり、何があるか分からないのでいざという時横になれるくらいの広さがいい、或る程度オフロードも走れるくらいの機能が欲しい、街中を走る時は低燃費のものがいい、等々意見を言い合っているうち、徐々に車種が決まっていきました。

最初意見が割れたのは購入時期で、兄は「次の9月まで車検があるから」などとぐずぐず言うのに対して、私は「遅くとも新年度になる前に買わなきゃダメ」とずっと言っていました。「何で?」と聞かれると、「相場師としての私の勘」と答えていました。もちろん株など一度も買ったことはありませんが、耐久消費財に関しては大抵いつも買い時を間違えたことはないと自負しています。

そうこうするうち、何と軽自動車大手D社による長年の偽装が発覚し、軽自動車の供給が逼迫するかもしれないとの恐れが生じたため、昨年12月の帰省時に兄と販売店に行ってみました。無論D社ではありません。すると、希望の車種について話はトントン拍子に進み、付属品も含めて見積もりを出してもらい、年明けの初売りで契約することになりました。兄はこんなに早く購入することになるとは思っていなかったようですが、車の機能や契約内容の見積もりには大満足だったらしく、私も早く決まってよかったなと思いました。

年明けの契約も無事済み、兄は車庫証明や住民票の取得で大変だったようですが、後で「全部終わった」とメールが来ました。見積もりの時は納車に3か月かかると言っていましたが、もう少し早く届くようです。私は西多摩から都心に引っ越してくる時に車を手放したので、金輪際新車の購入を検討することはないと思っていましたが、今回図らずもいろいろ口出しすることになり、車種の選定など久しぶりになかなか楽しめました。1月は無理ですが、2月の帰省時に納車されていたらいいなとワクワクしつつ、暖かくなったら一度行ってみたかった奥会津の大内宿に連れて行ってもらいたいと思っています。