連日の猛暑の中、外せない予定で最も体にこたえるのは通院です。前回は暑さで参っていたため2か月先の診察にしてほしかったのですが、今の担当医は毎回の検査結果からこまめに処方箋を変更するので、大事を取って1か月後の通院となったのです。朝一のバスに乗ると開門までに外で30分待つことになり、真夏の今は私より先に並んでいるのはさすがに数名だけでした。朝とはいえ、じりじりと陽が照り付けるような場所で立って並んでいられるくらいの人は病人じゃないのかもしれません。
その日はいつもの血液検査以外に、初めてアイソトープ室で骨密度の測定をしてからの診察でした。この1か月は全身のだるさ以外は比較的何事もなかったことを告げ、検査結果を聞きました。変更した薬がよかったのか、生活習慣の心掛けがよかったのか、この日の血液検査の結果は改善していました。内心小躍りしそうになりましたが、診察が終了しそうだったので、「骨密度の結果は今日は出ないのですか」とお聞きしたところ、「骨密度の検査を受けたのですか」との御返答。あれっ、もともと医師からの勧めにより受けたもので、なかなか予約が取れなくて、やっととれた予約を前回確認したという検査だったのに・・・。私にとって現在の担当医は同病院で三人目なのですが、どうも私は教室でいつも忘れられてしまう印象の薄い生徒のような存在らしい。結果は普通の範囲ではありましたが、やはり投薬期間が長くなると骨が弱くなってくるようです。これまでもビタミンDの投与を受けていましたが、今回は骨粗鬆症の薬が処方されることになりました。この薬は月に一度の服用という、「そんなに強力なのか」と思わせるなんだか怪しげな感じですが、毎日飲む薬が1つ減ったのはうれしい。
医者は他に減らせる薬があるか思案していましたが、もうしばらく同じ処方で行くことになりました。次回はなんとか2か月先の診察にしてもらい診察室を後にしましたが、今回の検査結果が良かったことに気をよくした私は、次回の減薬に向けて頑張ろうと思いました。薬局に寄って薬をもらってから領収書に目を通すと、病院と薬局にかかる医療費はかなり膨らんでいました。私は難病認定を受けているので、収入に応じた上限額までの支払いで済みますが、これがなければ3割負担でも毎月数万円かかります。いつも申し訳ないと思いつつ、日本の医療制度のありがたさを痛感しています。通院の日は疲れて家事をしたくないので、帰りは途中で遅めの昼食をとりながら、次回の通院はよい気候になっていることを願いました。