東日本大震災の日が近づくと、いつも常ならぬ精神状態なのですが、やっとその日が過ぎたと思ったら、3月16日にまたしても福島県沖で大きな地震がありました。すぐ兄にメールしたところ「大丈夫」の返信、その後もラジオに耳を傾けながら大事には至らなそうだと就寝しました。大地震から11年たってもなかなかおさまらない地震にかなり気が沈んでいます。ただあの時は家にりくが一人でいたことを思い出しました。入院していた父をたまたま兄が見舞っていて一緒に被災、避難所の小学校にいても埒が明かないので、その日のうちに帰宅した時、迎えに出たりくは「危ないから、こっち、こっち」というように二人を家に導いていったと聞きました。もうりくは家に一人でいて下敷きになったり取り残されたりするようなことはないんだなと、そのことにホッとしていました。その後も兄は「何があっても、避難所に入れなくても、りくだけは連れて行く」と言っていましたが。
今回、東北新幹線は白石のあたりで17両編成の列車が1両を残して脱線という甚大な被害を受けました。今のところ、全車両を線路に戻すだけで2週間はかかるようで、全線復旧は4月になるとのことです。16両も脱線して怪我人が無いというのはものすごいことではないかと思うのですが、その思いが強まったのは乗り合わせた人の話を聞いた時です。「体感的には『新幹線が飛んだ』というような感じだった。このまま車両もろとも落ちて死ぬのかなと思った」というような話でしたが、う~ん、すごい。技術的なことは分かりませんが、おそらく脱線させることで人的被害を最小にとどめたのでしょう。あっぱれです。
とはいえ、翌週に帰省予定だった身としてはその手段は頭の痛い問題です。全貌が分かるまでは上野―福島間は大丈夫なのかなと暢気なことを考えていましたが、しばらくは上野からは那須塩原までの往復運転という情報しかなく、那須塩原―仙台の臨時快速列車は出るようですが、結局乗り換え等でいまいち不安。高速バスの予約に入った時には、春休みの時期だけあってかなりバスも予約が大変でした。特に3月中に上京するバスはいつもの始発は見当たらず、到着が午後の便しかありません。ともかく希望日に1席だけ残っていた空席を、選択の余地なく予約。とりあえず安堵しました。この何日かちょっと気落ちしていましたが、友人から安否の問い合わせをいただいたり、東京で通っている教会の方からも福島の状況を案ずるメールをいただいたりして、励まされました。福島市内はインフラを含め、お店なども通常のようですが、様子を見に行って来なくては。