2022年2月18日金曜日

「帰郷」

 ネットスーパーが配達再開した機会をとらえ、東京で注文を済ませてから、りくがいなくなって初めての帰郷をしました。今年は雪が多く、配達停止が続発して難儀しています。帰ると、茶の間に「りくちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます」というメッセージカードと共に、籠に活けられた立派なお花がありました。兄に聞けば、クリニックから贈られたものとのこと。ここはりくが赤ちゃんの時から15年間お世話になった小動物病院で、定期健診はもちろん、健康相談のあれこれを診ていただいたところです。お花までいただくとは有難いことです。

 今感じることは一言で言うと、「りくがいないとつまらないなあ」です。一日最低三度は一緒に散歩をし、リクエストがあればさらに大サービス、この15年間、家の中はりくの生活を中心に回っていました。他のことは全て、中断された散歩の合間に片づけねばならず、いつもせかされる思いでしたが、それだけ家族全員に可愛がられていました。

 帰省先での冬の最大の関心事はずばり天気です。福島ではほんの少し雪雲がかかるか、それるかで天候が全く別物になります。天気如何でその日にできることが決まってきます。晴れ間は逃してはいけない。今回は忘れずにカメラを持ってきたので、橋二つ分川を下って白鳥を見に行ってきました。りくがいた時は、あちこちで立ち止まったり寄り道したりので結構な時間がかかったのですが、ひとりだと到着も早い。岸のはずれから望遠で見ると、いるいる、大人の白鳥は13~14羽か、灰色の子供の白鳥も何羽かおり、その2倍から3倍のカモの群れがなぜか一緒にいます。寒いからというより、おそらく一緒にいるとエサのおこぼれに与れるからでしょう。いい日でしたが、りくがいないとあまり楽しくありません。朝だって起こしにくる子がいないので、起きるきっかけが掴めずにいます。