2022年1月11日火曜日

「今年の確定申告」

 東京に積雪のあった翌朝、ウォーキングも取り止めて家から一歩も出ず、空いた時間で昨年分の確定申告を行いました。この作業が憂鬱なのは、それまでいい加減にしてきた事柄を一気にまとめなければならないからです。概ね前年と大きく変わったところはないのですが、昨年は6か所9件の寄付をしたのでその入力に時間がかかりました。所在地と該当寄付先の入力は予めデータにまとめておいたものの、それが寄付の控除対象として「都府県と市区町村の両方から指定されている」、「都府県のみから指定されている」、「市区町村のみから指定されている」のどれにあたるか分からず、インターネットで調べるのが結構手間でした。毎年やっていればデータを保存でき、慣れてきて迷いなくできるようになるでしょう。

 また、確定申告と直接には関係ないのですが、この機会にこのところ頻繁に来ていた保険会社からのダイレクトメールの追加プランをチェックし、普段気にとめていなかった現在の保険内容を明確に把握できました。なんとなく通院時の保障はないものと思い込んでいた保険にそれがついていたので、それ以上の追加プランは必要ないことが分かったのは思わぬ副産物でした。こういう煩瑣なことが私は本当に苦手です。

 昨年までは入力だけで手いっぱいで、生命保険に旧制度と新制度があるのは何故かを考えもしなかったのですが、今回これが保険会社の都合ではなく国税庁の都合であることに、おそまきながら気づきました。旧制度の保険と2012年からの新制度の保険を比べて言えるのは、それによって控除額の減額を企図しているのだということです。このあたり、2016年の相続税制の改定により、例えば東京で持ち家に住んでいるだけで、ごく一般の庶民にも課税が拡大したことと方向性を一にしています。国税庁が全体的にちょっとずつ庶民に増税し、必死で税をかき集めつつあるのは確かなようです。極めつけの大増税は2019年の10%への消費税引き上げで、こういう一連の流れに気づかずのんびり過ごしていた自分が情けないです。今回の確定申告で、食わず嫌いにならずに財務省の非情な手口について、きちんと学習する必要があるなと感じました。この国の政策は税制においてももはや関心がないとは言っていられないレベルです。