ずっと気になっていたのですが、帰省先の冷蔵庫を新しくしたいと思い、本格的に探し始めました。この冷蔵庫はいつの時代からあるかと考えても、到底20年ではきかない代物で、まだ動いているのが不思議なくらいです。不具合が出ているし、経験的に言って、こうなると或る日パタッと壊れるのが冷蔵庫です。冷蔵庫無しでは一週間でも辛い、寒くなる前に、そして暑さが去った今こそやらねばと決心しました。これには、1.最適な製品を選ぶ、2.最適な価格で購入する、3.帰省日に合わせて搬入・リサイクル品の搬出を手配する、という手順があります。
1.今では見る影もないとはいえ、「家電と言えば国産」という世代なので海外の企業には目もくれず探すことに・・・。兄の希望は「もう大型のは要らない」でしたが、夏場を考えるとそれなりに容量は必要、野菜室もほしいな、と考え、3段式で300L前後の製品を探し、1つの製品を選びました。ポイントは年間電力消費量ですが、今回調べてわかったのは小さいからといって省エネではなく、むしろ大容量の製品が省エネだということ。小さいと省エネの機能を中に組み込めないのが理由らしい。これは知らなかった。
2.大手通販会社2社で最適価格の商品を決めるのは簡単だと思っていたのですが、これがそうでもなかったのです。私が欲しい商品は他の皆さんも欲しいらしく、決して新商品ではないのに入荷まで10日ほどかかるところが多い。今はどこも在庫をほとんど抱えないのだなと実感しました。何回か通販サイトを見ていると、欲しい商品が1台出ていたのでさっそく購入手続きに入ったのですが、届け先が帰省先のため、新たに様々な入力事項があり、戻ってみたらもう「入荷停止となりました」との表示。きっとどなたかが先に購入したのでしょう。がっくりきました。
3.次回の帰省時に合わせての入れ替えを目指して、ネット上の個人商店に電話で「福島に配送して設置してもらえるか」を問い合わせてみましたが、「在庫なし」や「在庫はあるがリサイクル品の引き取りはしていない」との答えで、目論見は頓挫しました。
そこへ先日の地震です。おかげで普段ならとっくに寝ている時間に起きていたのでよかったのですが、同時に虫の知らせというか、この買い替えはできるうちにやっておいた方がいいなと思いました。すぐに他の国産メーカーで同等のスペックの商品を見つけて再びトライ。購入に失敗した商品より少し高めでしたが、年間電力消費量が少なかったので「この方がいい」と購入交渉に入りました。まず、メールを送って購入意思を示すと「在庫アリ」の確認メールがあり、設置場所、設置日、リサイクル商品の有無、を記入して送信して待つこと数時間。「承りました」のメールが来た時のうれしかったこと、注意事項(前日に配達時間の確認電話あり、当日配達人に手渡しするリサイクル費用・収集運搬料について、設置場所と搬入経路について等)を読みながらドッと疲れが出ました。余震等で帰省できない場合に備え兄に当日の手順を知らせて、とりあえず今できることは全部やった感じです。
以前、通販でエアコンを購入した時あれほど簡単だったのは、自宅への取り付けだったこと、エアコンの無い部屋への取り付けだけでリサイクル品がなかったこと、そして何より東京という地の利が決定的だったように思います。地方でも自分が住んでいるならもう少し楽だったのかもしれませんが、やはりそうでもないなという気がします。一口に通販と言ってもただ商品を受け取るだけなら、地方でも1~2日遅れになるというだけのことですが、取り付けのある家電になると状況は違ってきます。販売者が提携する地方の業者の都合があり、事実今回、設置日を決めるにあたって、「お客様の地域の設置日は月、木、土限定となります」との制約がありました。地方では微妙に様々な制約があるのです。こんなふうなので、たぶん私が地方に住んでいたら、家電の量販店に行ってその場で購入、設置日を決めてくることになったでしょう。その方がはるかに楽ですから。さて、あとは帰省して、今使っている冷蔵庫のお掃除、中身の取り出し、搬入経路の確保を搬入日前日までにするだけです。帰省中に入れ替えの手配というのは、今になってみると、結構針の穴を通すようなむずかしさでした。それに比べたら、前日までの準備なんて軽い、軽い。