2016年10月31日月曜日

「十月が終わる」

 忙しい十月でした。頼まれた務めがあり、頼まれてない務めがあり、人と会う用事があり、予定外の通院があり、最後にバザーもありました。バザーの終了後に頼まれた名物のフルーツケーキを友人に手渡す約束をしていたので、はからずもハロウィンの渋谷の夕暮れを楽しむことになりました。いるいる、仮装の若者が。正統派魔女やモンスターもいましたが、アラビアンナイト風、チャイナドレス風、アイドルのステージ衣装風等、おおっぴらに仮装ができる日に成り果てたようです。モアイ像側は大丈夫でしたがハチ公側は人が多すぎてどうにもならない。警察車両も数台出てました。一番かわいかったのはティラノサウルスの着ぐるみかな。通行人と仲良く写真におさまったり、「襲ってきて!」と命令されて動画に撮られたり。これってハロウィンと関係あるかしら。絶対に目立ちたくないと思っている人間にとって、この変身願望の表出による非日常的仮装をしたい気持ちはどうしてもわかりません。目立ちたい人がこんなに多いとは驚くばかりです。

 私にとってはゆっくり家に一日いられるのは至福の時間です。読書→調べもの→書きもの→読書→調べもの→書きもの・・・を繰り返すのですが、目よりも耳でするので時間がかかり、集中しているとかなり消耗します。やっている最中にセールスの電話が来たりするとムッとして「今、忙しいんで。」と言って切る。傍から見れば忙しいはずないんですけど主観的には全く忙しい毎日なのです。以前十代の若者の討論会で高校生が同じ年齢で不登校中の子に自分が学校に行っている間どんなことをしているのか尋ねていましたが、これは自分も学校休んでみないとわからないことだろうなあと、今は思います。たぶんしばらくは茫然とするにしても、それからはやりたいことに没頭しているんじゃないでしょうか。