何年か前からガラケーの使用に制限がかかるようになり、ゆくゆくはスマホにしなけりゃならないだろうと思ってはいたのですが、ちょっと調べただけでもゾッとするような危険性が潜んでいることが分かるのでそのままになっていました。利便性は危険性の別名であり、スマホを使う限りユーザーのやること為すことを通して、その人がいかなる人間かについての情報ははグーグルによって丸裸にされてしまうことは明らかです。たとえGPSを切っていてもだいたいの位置情報は分かるし、クラウドに置いたものなどは筒抜けと言ってよく、使うアプリによっては(例えばLINEのように使い始めた瞬間にアドレス帳が抜き取られるものなど)個人情報ダダ洩れの状態が常態化するのです。ウィルスにより機器が遠隔操作され、犯罪者として誤認逮捕されるという事件もありました。
しかし、5G時代の到来とともに4年後には今のガラケーで通話もメールもできなくなるというのでは安穏としてはいられません。ほとんど電話はせず、ほぼすべての事をパソコンで済ませ、「携帯電話は非常用」として持っているだけの私でももう背に腹は代えられなくなったのです。すぐに具体的な調査に入り、もはやメールアドレスを変える気力はないことから、現在利用中の携帯電話会社から機種を絞り込みました。といっても初めてのスマホユーザーに適合機種は2つしかなく、そのうち1つはワンセグTVが入っているので即却下。せっかくNHKと縁を切ったのにまたなんだかんだと言ってこられては困ります。残りの一つはなかなかよくできた製品で今の私には必要にして十分以上です。そういう気持ちのある今を逃したら、4年後までそのままになる気がして、すぐに直営店に電話で来店予約を取りました。携帯電話会社としても3Gの顧客をせめて4Gにご案内する義務があるためか、買い換えに関してよかったのは、キャンペーンに乗れて機種代金がゼロ円で済み、最後の一台になっていた希望色の機種が手に入ったことです。つまり同様の立場の皆さんが、ダイレクトメールに泡を食って重い腰を上げて来店されたようなのです。今後も非常用に近い使用方法を貫く予定なので、最初の一年はガラケーの時より利用料金が安く、二年目以降も今より五百円ほど高い費用で済むのが助かります。
とりあえず電源の入れ方、通話とメールの仕方だけ教えていただき帰宅しましたが、説明を受けて契約、付属品の選択や必要な基本設定を終えるまで2時間ほどかかりその日は疲労困憊で就寝。翌日から少しずつ触っていますが、まだ全然慣れません。今のところ決めているのは、①「普段はGPSを切っておく」 ②「よほどのことがない限りアプリをダウンロードしない」 ③「データの保存は本体またはSDカードに行いクラウドにバックアップはしない」 ④「パソコンとリンクさせずに使う」 ⑤「当面、支払いなどお金に絡むことには用いない」といったことです。持つ意味あるのかと思われそうですが、そういう使い方を目指しています。それにしても既に入力の時点で長音記号が見当たらない・・・トホホ、先は長い。