2019年8月9日金曜日

「紅春 142」

帰省して家に向かう車の中で、「りく、どうしてた?」と兄に聞くと、「りーくんは病気になりました」との返事。びっくりして詳細を聞くとこうでした。

 7月末頃、りくの片方の目から目やにが出て、丹下左膳のように目の大きさに違いが出たので、いつも定期健診をしている動物病院に連れて行きました。草むらに顔を突っ込んだりしているせいで虫でも入ったかと予想していましたが、医師の診察では、昆虫や微生物、病原体等によるものではないと言う。ではどんな原因かというと、このあたり兄も医師の説明がよくわからなかったようなのですが、どうも神経に関わるものらしいということでした。「片目が落ち窪んでいますね」と言われ、どこの神経のことか不明ですが、何やら神経のつながりがうまくできていないのが原因ではないかと、医師から話がありました。りくはその日、普段したことのないレントゲンや点眼をされて恐い思いをしたようです。兄は「初めてりくの骨格の写真を見た」と言っていましたが、特に明らかに悪いところは見つからなかったということで、一応安心しました。

 その日、病院から帰って、りくは尾っぽをたらしたままふらふら家の中を歩いていたそうで、しばらく軽いショック状態だったのではないかと思います。とにかくエアコンのきいた茶の間で寝かせたとのことで、この日ばかりはりくのトレードマークのかわいい巻尾が見られなかったというのですから、りくも相当具合が悪かったのでしょう。暑さのせいもあるかもしれないと、以来兄はほぼエアコンをつけっぱなしで仕事に行っています。

  帰省して私が見た範囲では、確かに暑さで参っているようではありますが、朝の散歩は喜んでするし、ドッグフードはトッピング次第でモリモリ食べるし元気は元気です。人間も夏は食欲が落ちますが、りくは今のところ食欲旺盛で、とにかくご飯が食べられるというのは大いに安心材料です。一方、言われてみれば以前よりぼうっとした感じで、神経がうまくつながっていないという説明も腑に落ちました。りくは急に目も耳もきかなくなったので、精神的な弱りがあってもおかしくありません。「どうして誰も話しかけてくれないのだろう」などと思って落ち込んでいる可能性もあるので、なるべく撫でてあげて、「りくはぼうっとしてていいんだよ。りくはうちの宝物だから」と話しかけるようにしています。いずれにしても、全てが加齢に関係していることは間違いなく、気を付けて見てやらなければならないと思います。